「PowerDVD」シリーズは、もはや押しも押されもせぬ、動画プレイヤーの“定番”だ。メーカーのサイバーリンク社によれば、このジャンルのソフトウェアでは7年連続で国内シェアナンバーワンとのこと。それが今年もバージョンアップして「14」になった。実は「PowerDVD」は、毎年この時期になるとバージョンアップしている。「プレイヤーにどれだけ機能を追加する余地があるのか」と考えてしまいそうだが、毎回毎回、実に盛りだくさんの機能が追加されるので、まだまだこのジャンルには発展するだけの余地があるということだろう。逆にいえば、だからこその7年連続シェアナンバーワンなのだろうが、毎年追加される機能を見てみると、その年のAV関係のトレンドがわかるのはおもしろい。
例えば、昨年のバージョンアップの目玉は「4K動画」であり、スマートフォン連携機能であった。その前はといえば「3D」が機能追加の中心で、その前が「フルHD」機能だった。そして今年はクラウドとYouTube、そしてH.265だ。たしかにいまのIT業界を見ると、クラウド全盛といってよいほどの状況であるし、AV関連では4Kや8KといったオーバーフルHD向けの環境も次第に見えてきた。
「PowerDVD 14」は、まさにそうした世相を反映したバージョンアップだ。
(天野 司)