2014年4月9日のサポート終了後もWindows XPを使い続けなければならないユーザのための“永久型”セキュリティ対策ソフト。「XPフォーエバー」は、Windowsがウイルスなどの“悪意を持つソフト”に感染することを防ぐためのセキュリティ対策ソフト。パターン照合ではなく、特徴的な挙動の有無でウイルスを検知するヒューリスティックスキャン方式を採用。メーカーによるパターン定義ファイルの定期更新を必要としない。総合セキュリティ対策ソフト「PeopleLock」のミドルウェアとして構築され、三つの主要機能でXPパソコンの安全性を確保する。
提供される三つの主要機能は、
- DEP(Data Execution Prevention)機能の全開
- ハードディスクの限定的ROM化
- USBメモリからのプログラムファイルの実行禁止
DEPは、ウイルスが利用することの多い「スタックオーバーフロー」を効果的に防止する機能のひとつ。Windows XPにはService Pack 2以降で標準搭載されたが、標準状態ではごく一部のシステムファイルに対してしか有効になっていない。「XPフォーエバー」では、この「一部にしか有効にならない」制限を撤廃し、すべての実行ファイルに対してDEP機能を有効にする。システムファイルだけでなく、一般的なアプリケーションやツールに対する攻撃も検出できるようになり、ウイルスへの感染を防ぐことができる。「ハードディスクの限定的ROM化」は、EXEやCOM、CPLなど、Windowsで「実行」される可能性のあるすべてのファイルに対する書き込みや新規作成などを防止するもの。ウイルスは、悪意を持った実行ファイルがダウンロードされたり、新たに作成されたりすることで感染・増殖する場合が多いが、実行ファイルの変更・作成を防止(ハードディスクを限定的にROM化)することにより、安全性を確保する。ユーザが知らないうちに、悪意を持ったプログラム(キーロガーや遠隔操作ソフトなど)が勝手にインストールされることを防げる。
ウイルスの中にはUSBメモリを挿すだけで感染する、感染力の高いものがあるが、USBメモリなどのオートプレイを禁止し、ウイルス感染を防止する機能が「USBメモリからのプログラムファイルの実行禁止」だ。
これらの機能は、個別にON/OFFを選択することが可能。標準ではいずれもONになっている。いずれの機能もCPUに対する負荷はほとんど発生せず、Windows XPを使用しているような世代の古い(CPUが古い)ハードウェアでも快適に動作する。