充実した機能と高い操作性を兼ね備えたバイナリエディタ。さまざま文字コードに対応する。「FavBinEdit」は、プログラムや設定ファイルなどのバイナリファイルを編集するためのソフト。大きな特徴が「4GBを超えるファイルでも編集できる」こと。大容量ファイルも即座に開くことができ、快適に編集作業を行える。複数ファイルを一括で検索することが可能なgrep機能も備える。
メイン画面は、左側にアドレス、中央に16進データ、右側にはデコード文字列が表示される構成。画面上部には、編集や検索などのツールボタンが並ぶ。文字コードは、JIS/Shift JIS/EUCをはじめ、Unicodeの文字符号化方式(UTF-32/16/8/7)などに対応する。
カスタマイズ性の高さも特徴のひとつ。ショートカットキーやツールボタンの設定を任意に行える。キーアサインは操作性が重視され、標準状態ではVisual C++と同様に設定されているが、ユーザの環境や好みによって変更することが可能だ。
選択したデータの範囲を「ウォッチデータ」として別エリアに抽出できる、ユニークな「ウォッチ」機能も搭載する。指定されたウォッチデータは緑色でマークされ、別エリアで値を変更したり、名前を付けてリストで管理したりすることが可能。さらに「別ファイル(FavBinEdit-W形式)に書き出し、あとで読み込んで利用する」といったこともできる。
検索・置換機能では、10進/16進データおよび文字列をキーにした検索を行える。10進数ではビット長(8/16/32/64bit)を、また16進数ではエンディアン反転(バイト並びの入替)を指定して検索を行うことが可能。grep機能を利用すれば、指定フォルダ内(サブフォルダも含む)の全ファイルを対象に一括検索を行うことができる。
そのほかにも、
- 二つのファイルを別ウィンドウで開き、データの相違点をチェックできるファイル比較機能
- ファイルのダンプリストを出力する印刷機能
- 保存時にバックアップファイルを作成する機能
などを備えている。