「Excel」は、ビジネス用途としては定番中の定番ともいえる表計算ソフトで、パソコンを使っている職場であれば、Excelを使っていないところなどないのではないのだろうか。Excelは表計算ソフトとして非常に長い歴史を持つが、国内で広く使われるようになったのはWindows 95と同日に発売された「Excel 95」からだろう。その後、およそ2年に1回のペースでバージョンアップを重ねている。ただ個々のバージョン間の違いなどには、あまり興味を持たれていないのではないだろうか。
というのはExcelの場合、1997年の「Excel 97」以降、「Excel 2003」までの間は基本的にファイルフォーマットは共通、「xlsx」形式が導入された「Excel 2010」以降でも従来のフォーマットはそのまま利用できるため、古いバージョンを使い続けていても困ることはほとんどない。いよいよあと2ヵ月を切ったサポート終了を前にしても、まだOffice 2003を使い続けている職場も多いに違いない。
だが、あまり変わっていないように見えるExcelも、実はバージョンを重ねるごとに機能はどんどん強化されている。同じソフトを使いながら、データを作る人によってできあがる文書の「質」に大きな差が生じることがあるのも──センスの問題もあるだろうが──そうした機能をどこまできちんと使えているかによるところがかなり大きい。
前置きが長くなってしまったが、「RelaxTools Addin for Excel」は、そうしたExcelの機能を極限まで使い尽くすためのソフトだ。200に迫ろうかという便利な機能は、もちろん作者のプログラミング能力による成果だが、これはまた一方で、能力がある人ならばExcelを駆使して「そこまでのことができる」という証明にほかならない。
すなわち「RelaxTools Addin」は「わかっている人ならそこまでのことができる」というExcelのキャパシティを「誰にでも簡単に使いこなせる」ようにしたものだ。Excelの「リボン」UIを使うため、動作環境は「リボン」ツールバーをサポートする「Excel 2007」以降に限られてしまうが、逆に、それを機会にして最新のExcelに乗り換える人も多いだろう。その際、新しいExcelの機能を極限まで使い尽くせる「RelaxTools Addin」も一緒に使いはじめてみてはいかがだろう。きっと機能の高さに驚くはずだ。
(天野 司)