ソフトを開発しようと思った動機、背景
ソフトレビューを読まれたみなさま、こんにちは。ソフト開発秘話を今回特別にお話しすることにいたします。このソフトがこのような目に見える形で実現するまでには、実に十数年以上の年月が流れております。
それはいまから十数年前のある日の出来事でした。事務室で仕事をしていた私の目の前に、突然上司が「IT革命がこれからやって来る。いま君が行っている事務処理はすべてパソコン上で処理するんだ」と口から唾を飛ばすほどの勢いで熱く語りはじめたのです。
当時、会社のパソコンにはWindows 98が載っており、多少重めのExcel帳票を編集しているとなぜかOSがフリーズしてしまい、思わず「あっ!」とうめき声を上げることもしばしばでした。
ここでちょっと解説しますと、何故にうめき声を上げるかですが、OSがフリーズすると、編集していたExcelの帳票が失われてしまい、一から作業をはじめなければならなかったのです。まだまだパソコンのOSはそんな不安定な状況でした。それでもExcelを使えることは事務処理をする上で革命的な進歩でした。
そんな熱き上司とも事務処理のIT化を進めるにつれ、やがて対立することになります。
私の主張は「見積書の作成業務からパソコン処理化しないと駄目」でした。現場担当をしていると、見積案件からパソコン処理化しないと、とてつもなく事務効率が悪いことに気がついていたのです。
しかし現実は、売上が確定した案件しかパソコン処理化はできませんでした。数千万円の費用と1年近くの時間を掛けながら、あまりにもお粗末なIT化だと当時思ったものです。
そしてそれは、いまでも自分の骨身に染みついた苦い思い出となって残ったのです。そんな自分自身の思いにリベンジすべく、このソフトを開発してみた次第です。
開発中に苦労した点
このソフトの基本的な開発コンセプトは「人に優しい操作を目指して」です。どのような操作ならば使用する人が使いやすいと感じるか、その点に関しては非常に注意を払いました。事務処理ソフトは「人に優しい操作」を実装しなければと常々考えています。
ユーザにお勧めする使い方
このソフトは、起業を試みている個人事業主の方々を強力にサポートするソフトです。個人事業主のみなさまは営業に力を注いでいる関係で、事務処理が疎かになっているのではないでしょうか。お客さまに見積書を提出したら、事務処理はどうしてもドンブリ的な状況になっているのではと思うのです。
本ソフトは一度入力したデータはとことん使い回すという考え方で設計しています。さらに売上・入金管理もできますので、事務処理作業は大幅に軽減できるものと考えます。
クラウドストレージ(例えばDropbox)上でも使用できますので、外回りの毎日でも事務処理は可能です。ぜひ、一度使用してみてください。
今後のバージョンアップ予定
最終的にマウスで自由曲線を描く機能を実装したいと考えています。事務処理ソフトに何の意味があるかとお思いでしょうが、入力した文字列や数字をチェックする際に使用するものです。拙作「DeskTop Marker」の基本部分を移植予定です。
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