非常に多機能で、オプション設定も多岐にわたるが、突き詰めていえば、- バックグラウンド処理やスケジュール設定にもとづくデフラグの自動化
- 断片化そのものを発生しにくくする処理
- 断片化が発生しそうになった瞬間にその場で最適化を行ってくれる機能
を兼ね備えたデフラグソフトということになるだろうか。設定可能な項目が多いとはいっても、基本的には、- ドライブ選択 → 分析の実行 → 最適化の実行
という流れを追うだけなので、使い方が難しいということはない。最適化の方法は、分析結果の中の「推奨するアクション」に従って選べばよいので、心配は無用。断片化の原理や最適化の方法について詳しくなくても、ドライブの状態に適したオプションをアドバイスしてくれる。
中心機能である最適化以外にも、ファイルタイプ別の占有量や空き容量をはじめとするレポートの表示、さらには重複ファイルの検査はファイルメンテナンスの参考になるし、ドライブのパフォーマンスや劣化をチェックすることで、バックアップやドライブそのものの交換時期を判断するのにも役立つ。
「最近、動作が遅い気がするから最適化でもしてみようか」といった対症療法的な使い方ではなく、パフォーマンスを低下させないための予防ツールとして日常的にどんどん活用してゆきたい。
(福住 護)