大容量ドライブやSSDの最適化にも対応した高機能デフラグソフト。分析結果に応じて最適な対処方法を提案してくれる。「PowerX PerfectDisk」は、ハードディスクやSSDのパフォーマンスを低下させる原因=断片化(フラグメンテーション)を独自のアルゴリズムで解消し、パソコン本来の性能を引き出してくれるデフラグソフト。断片化の発生そのものを抑える機能や、ドライブ内の状態をレポートする機能なども備える。新バージョン「13」では、Windows 8.1/8に対応したほか、ハードディスク/SSDのデフラグが従来バージョンに比べて約20%高速になった。SSDに関するデフラグのレポート機能および推奨機能の強化なども図られた。
メイン画面は「デフラグ」「StealthPatrol」「スケジューリング」「空き容量の管理」「S.M.A.R.T.」「ダッシュボード」の各タブ画面から構成される。
「デフラグ」では、ドライブの分析および結果が表示されるほか、最適化の実行などの基本的な機能がまとめられている。画面上段のドライブ一覧には、容量や断片化率、デフォルトの最適化方法などの情報が、また下段にはドライブの状態を示すドライブマップと、分析結果のレポートが表示される。
ツールバーにはドライブの分析をはじめ、最適化の開始・中断・中止、デフラグ終了時の自動シャットダウンなどを行うボタンためのボタンが用意されている。Windows起動時のデフラグや、各ドライブに対するデフラグ方法のカスタマイズ、除外するフォルダ/ファイルの指定なども行える。
分析の結果、断片化率が高いと判定されたファイルは、画面下段右側のリストに表示され、ここからファイル単独でのデフラグを行うことも可能。さらにツールボタンでは、リストに登録したファイルをまとめてデフラグすることもできる。
「StealthPatrol」には、リアルタイムで断片化の発生を防ぐOptiWrite機能や自動デフラグ機能に関する設定がまとめられている。これらの機能は、ドライブごとにON/OFFを指定できる。自動デフラグの実行タイミングは、自動またはスクリーンセーバ起動中のいずれかを選択することが可能。実行可能な曜日や時間帯を組み合わせて設定することもできる。
「スケジューリング」では、デフラグの実行予定を管理できる。最適化の方法や対象ドライブ、デフラグの実行前後に処理するタスク、実行予定の日時などを指定してスケジュールを作成し、月間カレンダーで管理する。
「空き容量の管理」では、各ドライブの総容量や空き容量、ファイルフォーマット、ステータスなどを確認することが可能。さらにドライブを分析し、ごみ箱内のファイルや一時ファイルのサイズ、解放できる容量などの情報も取得できる。空き容量を確保するために、一時ファイルの削除や重複ファイルの検索を行えるほか、ドライブの使用状況をファイルタイプ別にグラフ化することも可能。統計情報のレポート機能も用意されている。
「S.M.A.R.T.」では、ハードディスクのモデル名や劣化度、パフォーマンスの状態などを確認できる。ドライブの動作温度をモニタしてグラフ化したり、一定の温度を超えた場合に警告したりする機能もある。
「ダッシュボード」には、ドライブことの断片化率やS.M.A.R.T.情報の概要、検出された断片数や解消された断片数、スケジュールタスクなどの情報がまとめられている。
デフラグに関する詳細設定では、「デフォルトの最適化方法」をドライブごとに指定することが可能。最適な方法を、
- SMARTPlacement
- デフラグのみ
- 空き領域の結合
- 圧縮処理の準備
- SSDドライブの最適化
から選択してドライブごとに指定できる。「SMARTPlacement」は、ファイルの更新日時をもとにドライブ上でのファイル記録位置を移動(再配置)させて空き領域を確保しつつ、最適化を行う方法。これに対して「デフラグのみ」では、単に断片化の解消だけが行われる。「空き領域の結合」では、分散している空き領域をひとつにまとめ、断片化が発生する原因そのものをできるだけ取り除く。「圧縮処理の準備」は「パーティションサイズの変更などに備え、ファイルをボリュームの先頭部分に移動する」という特殊な機能。「SSDドライブの最適化」は、通常のデフラグが適さないSSDのための最適化機能だ。「SMARTPlacement」では、さらに「Classic(デフォルト)」「Classic Alternate」「Performance」「Performance Aggressive」「Conservative」から設定値オプションを選択できる。データの配置方法をユーザがカスタマイズすることも可能だ。
そのほか、アプリケーション全体に関するオプション設定(グローバル設定)には、
- ログの出力方法
- アップデートのチェック
- バッテリー駆動中の動作に関する設定
- スケジュール設定が実行されなかった場合の動作設定
- USBやFirewire、SSDなどのドライブタイプ別の動作指定
- CPU優先度やディスク使用率に関する設定
- 除外ドライブの登録
- 警告メッセージなどの表示に関する閾値のカスタマイズ
- 新しいドライブを検知した場合のStealthPatrolの動作オプション
- S.M.A.R.T.での動作温度警告や監視頻度に関する設定
- 重複ファイルの検出に関する除外設定
などの項目が用意されている。