昨今、インターネット上の情報サイトや会員制サービスなどにおいて「情報流出」の問題を聞くことが多い。流出する内容もさまざまで、ユーザアカウントやメールアドレス、住所、氏名、電話番号といった情報や、ひどいところではパスワードやクレジットカード番号などが漏れる場合もある。なかでも特に問題なのが「IDやメールアドレスとパスワードの組み合わせ」の流出だ。一見すると、クレジットカード番号の方が深刻に思えるかもしれないが、クレジットカードに関していえば、漏れたことがわかれば、すぐに番号を止めることができる。一方でIDやメールアドレスは実名と結びついている場合も多く、変更できないものではないとはいえ、いざ変えようと思うとなかなかに手間がかかる。
パスワードは簡単に変更できるが、複数のサイトで同じパスワードを使い回している場合が問題だ。どこかひとつのサイトでパスワードが漏れると、同じパスワードを使っているすべてのサイトを不正利用される可能性が出てくる。複数のサービスでまったく同じID/パスワードの組み合わせを使用しているような人の場合、本来パスワードを流出させたサイトとは別のサイトでの被害となるため、責任の追求先がない。完全な「自己責任」になってしまう。
こうした問題が発生する可能性を考えると、IDとパスワードの組み合わせは、サイトやサービスごとに異なるものを設定することが必要だ。これなら、どこかひとつのサイトから流出しても、ほかに被害が及ぶことはない。とはいえ、すべてのサービスで異なるパスワードを記憶するなど、普通の人には到底できることではない。安全で強固なパスワードは「意味のない文字列」であることが必要だが、そんな文字列をサイトの数だけ覚えられる人など、そうそういないだろう。
「Sticky Password 7.0」は、そうしたシーンで威力を発揮するパスワード管理ソフトだ。このジャンルのソフトは数多いが、「Sticky Password」の特徴は、なんといっても手軽に使えること。多くのWebブラウザやアプリケーションに対応するほか、複数のデバイスを使う人にとっても便利。さらには、誰でも簡単に使えるわかりやすさと、三拍子揃っている。
インターネット上の各種サービスを使う上で、こうしたパスワード管理ソフトの導入は必須といってよい。パスワード管理ソフトの第一の選択肢として「Sticky Password 7.0」を検討してみてはいかがだろうか。
(天野 司)