はじめてでも直感的に使えるパスワード管理ソフト。マスターパスワードさえ覚えておけば、さまざまなサイトに簡単にログインできる。「Sticky Password」は、メンバー向けのWebサイトや各種アプリケーションのログインID/パスワードなどを一括管理できるソフト。主要Webブラウザで利用できるほか、iTunes、Skype、Dropboxといった特定サービス向け専用クライアントのID/パスワードも管理できる。新バージョン「7.0」では、従来からのデスクトップ版に、スマートフォンなどでも利用できるクラウド版が追加された。クラウド版では、デスクトップ版のすべての機能に加え、複数デバイス間でのオンライン同期機能、製品のアップグレード機能も利用できる。
使い方は簡単。まず、「Sticky Password」の「マスターパスワード」を設定する。次にWebブラウザで、ID/パスワードが必要なサイトにアクセスする。ID/パスワードを入力してログインが成功すると、自動的に「Sticky Password」の画面が開き、いま入力したID/パスワードを保存するかどうかが確認される。「保存する」を選択すれば、次回以降、同じサイトにアクセスする際には、自動的にID/パスワードが入力されるようになる。
(Webブラウザではない)アプリケーションの場合には、タイトルバー右上に「Sticky Password」のアイコンが表示される。ログイン時にアイコンをクリックすると、自動的に「Sticky Password」の画面が開き、ID/パスワードを保存するかどうかが確認される仕組み。
サイトごとに異なるID/パスワードを設定していても、ユーザが覚えなければならないのは、「Sticky Password」を利用するための「マスターパスワード」のみ。強固なパスワードを作成できる「パスワードジェネレータ」機能を搭載し、サイトごとに異なるパスワードを設定するのも簡単だ。
ログイン情報のほかに、氏名およびフリガナ、生年月日、住所、電話番号、メールアドレスといった個人情報を登録しておくことも可能。例えば、オンラインショッピングサイトなどで、住所・氏名などを自動入力できる。さらに、ソフトウェアのシリアル番号や設定情報といった“忘れたくない重要なデータ”をフリーフォーマットで登録できる「セキュアメモ」機能も用意されている。
一定時間、パソコンが使われない状態が続いたときに、自動的にロックする「自動ロック」機能も搭載する。ロックされた状態では、アカウント登録されたWebページを開いても、ID/パスワードなどの自動入力は行われない。ロックされるまでの時間は1分から60分までの7段階から選択することが可能。スクリーンセーバの起動時に、ロックが自動的に有効になるようにも設定できる。さらに、特定のUSBメモリが装着されている場合のみ、ロックが解除されるようにすることも可能。「Sticky Password」とID/パスワードとをUSBメモリにコピーし、「Sticky Password」がインストールされていないパソコンでも利用できるようにする「ポータブルアプリケーション」機能もある。
クラウド版では、ID/パスワードなどのアカウント情報を複数の環境で利用できる。サーバ上のアカウントは初回起動時に作成され、ローカルマシンにインストールされた「Sticky Password」との間でいつでもデータ同期を行うことが可能。あるパソコンで作成したアカウント情報を、ほかのパソコンの「Sticky Password」でそのまま利用できる。Android/iOS版も用意され、スマートフォンなどで利用することも可能だ。