ダウンロードの進捗状況を数値(パーセンテージ)だけでなく、マップで視覚的に表現したり、ダウンロード中のメディアファイルをプレビューできたりなど、ユニークな機能が揃うダウンローダ(「マップ」は本稿で便宜的に呼んでいるだけで、実際には特に名称はないようだが、デフラグソフトで処理中のセクタを表したマスが動いてゆくのをイメージしてもらうとわかりやすいだろう)。ダウンロード対象として登録したファイルは、グループ別に自動的に振り分けて表示される(完了、進行中などの区別なく)ほか、「完了済み」「進行中」「停止中」「予約中」の各フォルダで分類されたり、「未完了(のもの)+最近(ダウンロードしたもの)」といったフォルダも用意されていたりと、ファイル整理の手間が省ける。
「ダウンロードにどれくらいのパワーを割くか」を指定できるトラフィックモードは、優先順位を細かく指定するよりもはるかに手軽で、その場の状況に応じてすばやく切り替えられるのが便利。より細かい設定を望む上級者向けには、各モードに対してそれぞれ速度制限を指定したり、最大接続数や最大同時ダウンロード数をユーザが任意に指定したりすることもできる(初期状態では各モードとも、自動的に割り当てられるよう設定されている)。
ファイルのレビューや五段階での評価、不審なファイルの警告(「Warn about malicious download」チェックボックス)なども可能で、同じファイルに対するほかのユーザの意見を表示できる点もユニークだ。
これだけの機能がありながら、言語の設定をメニューから選ぶだけで、簡単に日本語化できるのも見逃せない点だ。
(福住 護)