ファイルの分割による高速ダウンロードやファイルの自動整理、Flashムービーのダウンロード、サイト内の一括ダウンロードなど、多彩な機能を備えたダウンロード支援ソフト。「Free Download Manager」は名前の通り、無料で利用できる高機能ダウンローダ。ファイルをいくつかのパートに分割して並行ダウンロードすることにより、大容量のファイルでも短時間で転送することが可能。メイン画面やドロップボックスへのドラッグ&ドロップでファイルをダウンロードしたり、ダウンロードの予約実行を設定したりすることもできる。Webサイトのディレクトリ構造を表示できる「サイトエクスプローラ」なども備える。
ダウンロード対象のファイルを登録すると、ファイルの種類に応じて「Video」「Music」「Software」「その他」のグループに割り当てられ(初期状態の場合)、メイン画面上のツリービューで、グループ別にファイルが表示される。そのほかにも「完了済み」「進行中」「停止中」「予約中」の各フォルダでダウンロードの状況を確認したり、過去のダウンロード履歴を「今日」「昨日」「今週」「今月」「カスタム」で確認したりできるようになっている。
ダウンロード対象ファイルの登録時には、グループを指定したり、保存先フォルダを指定したりできるほか、開始タイミングを指定(自動、手動、予約)することも可能。接続に認証が必要な場合は、ユーザ名やパスワードも設定できる。
ダウンロード対象ファイルの登録は、
- メイン画面から「ダウンロードの追加」ダイアログを呼び出す
- デスクトップのドロップボックスやメイン画面にブラウザからドラッグ&ドロップ
- ブラウザ上で右クリックし、コンテキストメニューから行う
など、さまざまな方法で行える(Vectorのライブラリのようにダウンロード用のリンク(ボタン)が設けられている場合は、もちろんクリックするだけで「ダウンロードの追加」ダイアログが現れる)。Webページの埋め込み動画は、動画上をマウスでポイントすると「Download with FDM」ボタンが現れ、クリックするとダウンロードリストに登録される仕組み。Flashビデオのダウンロードには専用のタブ画面が用意され、ダウンロード対象を登録できるようになっている。この際、ページのURLを指定すると、含まれるFlashビデオが自動で認識され、ダウンロード対象に追加される。
ダウンロードは、個別に登録して行えるだけでなく、
- 連番指定で一括ダウンロードを行う「バッチダウンロード」
- 指定したページからリンク先をまとめてダウンロードする「WEBサイトをダウンロード」
- サイト内のファイル構造をリスト化し、ダウンロード対象を選択できる「サイトエクスプローラ」
など、一括で指定してまとめて行うことも可能だ。メイン画面の「ダウンロード」タブ画面では、登録したダウンロード対象を一覧表示で確認できるほか、実行したイベントのログやダウンロードの進行状況を確認したり、メディアファイルをプレビューしたりすることも可能。「評価」用の画面も用意され、レビューを投稿することができる。
ツールバーでは、ダウンロードの開始、停止、一時停止やリスト上のアイテムの順番の入れ替えといった操作に加え、トラフィックモードを設定することも可能。ダウンロードにどの程度のパワーを割くかをヘビー、ミディアム、ライトの三段階のモードから選べる。
設定画面では、
- ダウンロードが可能な時間帯の制限
- ミラーURLの自動検索
- Bittorrentプロトコルに関する指定
- クリップボード監視
- Webブラウザとの連携
- コンテキスト(右クリック)メニューのカスタマイズ
などを指定することが可能。ダウンロード終了時の動作オプションとして、アプリケーションの終了やWindowsのシャットダウンなども選択できる。