ダンジョン探索、経営シミュレーション、アイテム合成、主人公の育成など、さまざまの要素が詰め込まれたボリューム満点のゲーム。10話構成のストーリーも充実。言葉を話す人形と出会ったことから、少女が壮大な物語に巻き込まれてゆく。一人前の薬屋として独り立ちするため、少女は死病の蔓延する港町に店を構える
「悠遠物語 〜空の大陸とアイテム屋さん〜」は、一人前の薬屋になることを目指す少女が主人公の長編ファンタジーアクションRPG。モンスターと戦いながらダンジョンで材料を集め、錬金術で薬をはじめとするさまざまなアイテムを作り出し、自分の店で販売する。店舗経営をじっくりと楽しむか、戦闘とレベル上げを中心にするか、ストーリーをどんどん進めるか──プレイヤーの好みでプレイスタイルを選択できる。
主人公は、メモリルという小さな村で育った薬屋の娘「ピア」。一人前の薬屋として独り立ちするため、故郷を離れ、港町に店を構える決心をする。町の名前は「ポルトフィーナ」。いまだに治療法のない「みなと病」と呼ばれる死病が蔓延していたが、「薬屋として役立ちたい」「治療薬を作りたい」という思いがピアをポルトフィーナに向かわせた。
とはいうものの、まだまだ半人前。薬のレシピもろくに知らない。魔法や戦闘も得意ではなく、小さなスライムとの戦闘にも苦労するありさま。だが、ピアの決意は固く、どんな苦難にも立ち向かう強い気持ちがあった。
ポルトフィーナの上空に浮かぶ「悠遠大陸」という名の島もピアの心を惹き付けた。目には見えるが、決して人の手が届かないその地の上に立って景色を眺めてみたいという願いを抱くのだった。果たしてピアの願いは実現するのだろうか……。
物語が進むにつれ、ピアはさまざまなキャラとパーティを組むようになる
ゲームには大勢のキャラクタが登場するが、なかでも最も重要なのが「マリネ」。女の子の姿をした人形だが、人間と同様に動いて話せる不思議な存在。ピアにポルトフィーナの街を病気から救ってくれるよう頼み、ピアの手助けをしてくれるようになる。身体が小さく戦闘は得意ではないが、弓を武器とし、雷の魔法を使うこともできる。
「エルバーク」は、悠遠大陸に暮らす唯一の住人。みなと病の治療法を知るただ一人の人物でもあり、そのことからピアと知り合う。「賢者の洞窟」の奥に進んだマリネに会うため、強くなりたいというピアの願いに応え、魔法と戦い方を教えてくれる。その過程で、それまで本人も周囲もどんくさいと思っていたピアに、ずば抜けた才能が隠されていることに気づく。
マリネ、エルバークのほかに、
- エルバークの古い友人で、錬金術が大好き。一日の大半を研究に費やす、聖王国エランスの宮廷錬金術師「カーネル」
- 同じく聖王国エランスの魔術師で、なぜか指名手配されており、人々から恐れられている、レイピアと炎の魔法の使い手「エレナ」
- 12歳の頃から一人暮らしをはじめて店を開き、竜を使役することもできる雪国の幼き氷魔法使い「リリー」
を加えた五人のキャラが、時にピアとパーティを組んで、戦闘に協力してくれる。ダンジョンなどでアイテムを集めたら錬金術で合成し、お店の棚に並べよう
ゲームの内容は、アクションRPG+アイテムショップ経営ゲーム。ゲーム内で使用される通貨単位はリル。リルを稼ぐには、お店を開いてアイテムを売る必要がある。お店に並べられるアイテムの数は、初期状態では4種類・30個まで(棚を拡張するには、そのための経費と材料を揃える必要がある)。
棚に並べるアイテムは、ワールドマップから移動可能な場所にあるダンジョンに出かけ、宝箱の中や地面に落ちているアイテム/材料を集める必要がある(装備をドロップするモンスターもいる)。市場などで購入したアイテムを並べて売ることも可能だ。
ダンジョンは、マップが存在する一部のものを除き、毎回ランダム生成される。戦闘は、ダンジョン内で移動するモンスターとの直接戦闘方式。戦闘画面がないため、ボス戦などを除き、いつでも自由に敵から離脱できる。仲間がいる場合は、最大二名までを戦闘に投入することが可能。各キャラの能力や性質に応じて、自動戦闘を行ってくれる。
入手したアイテム/材料はそのまま棚に陳列するだけでなく、レシピをもとに錬金術で材料を合成して、別のアイテムに変化させてから売ることも可能。武器も同様に、鍛冶で生成できる。
ミッションボードに書かれた仲間からのミッションをクリアしてレベルを上げたり、アイテムを獲得したりすることも可能。港で漁師にネットトラップを渡すことで、ほかでは入手できないアイテムや材料を手に入れることもできる。