ソフトを開発しようと思った動機、背景
書籍のデジタル化・自炊をするなかで、必要に迫られて作成したソフトです。一度に10〜20冊の書籍をスキャンし、一冊あたり数百ずつできた画像ファイルを、それぞれの書籍の名前のフォルダに保存したのち、何段階かの画像加工や編集をして……といった作業をしています。そのなかで、それぞれの書籍のデータファイルについて「ファイルを一つ上のフォルダにコピーする」もしくは「別のドライブの何々フォルダの中に、現在のフォルダと同じ名前のフォルダを作ってファイルを移動する」といった作業もしています。そのときに、同じ作業を書籍の数の分だけ──例えば10〜20回──繰り返すのが面倒だったため、それをまとめてできるソフトが必要でした。
ファイルの移動先を指定するのに、パソコンに詳しい人であれば「¥」記号や「..」記号を使うのだろうと思いますが、機械的すぎて、自分自身それでは間違うこともありそうだったので、日本語仕立てで指定できるように助詞の「の」や「に」でフォルダ指定をつないでゆける仕組みにしました。普通の多くのソフトには存在しないであろう「の」ボタンや「に」ボタンが目につきますので、パッと見はわけのわからないソフトに見えるかもしれませんが、自分では便利で、頻繁に使用しています。
開発中に苦労した点
ソフトに数千以上のファイルを登録すると、動作が少し重くなります。ファイル一つずつ現在のパスと新しい移動先のパスの確認を行うためなのですが、なるべく効率的に動作するよう、現在も改良を続けています。
ユーザにお勧めする使い方
開発者本人は自炊作業のなかで使っていますが、そのほかのお仕事でも数多くのファイルを個別のフォルダに分けて管理されている方でしたら、それらをまとめてコピーもしくは移動する際には、便利に使っていただけるのではと思います。
また、ヘルプ(Webページ)に記載しているのですが、日本語仕立て(簡易入力)でなく、直接入力でファイルコピー先を指定する場合には、例えば<cyear>と入力すると、ファイルの作成年を意味するといった特殊文字列も使用可能です。よろしければ、お試しください。
今後のバージョンアップ予定
現状では特に予定しているバージョンアップはありませんが、改良できるところがあれば改良して、バージョンアップを続けてゆければと考えています。
(NU)