「かんたん筆ぐるめから通常の筆ぐるめに、いつでもすぐ移行できる」あるいは「ナビを表示したまま使いながらも、ナビにしばられず、自分の好きな操作もできる」など、ユーザにとって適度なフレキシブルさがあり、初心者にも中上級者にも快適に操作できる。写真やイラストを簡単に加工・編集できる機能も備え、これ一本ではがき素材の加工からレイアウト、印刷までこなせる。例えば、基本的な写真の修整(明るさ、彩度、コントラスト、ホワイトバランス)をはじめ、モザイクなどのエフェクト機能、ペイント、写真の切り抜き、複数の写真データを一画面にまとめて合成するコラージュ機能などがある。新バージョン「2014」では、コラージュのレイアウトに、新たに「チェッカー(市松模様)」が追加され、従来の「タイル」「モザイク」「ランダム」と合わせて4種類になった。
新搭載の「かんたん写真はがき」は、枠に入れる写真を選んだあとは、「筆ぐるめ」のメイン画面に移って操作する。レイアウトと写真の配置で終わりでもよいが、そのあとに写真やイラスト、文章を編集したり、写真を修整したりすることも可能。このように「既存のレイアウトを利用しても、オリジナリティの高いはがきを作りたい」という初心者ニーズにも、きちんと応えている。
クラウド関連では、「かんたんバックアップ」のほか、Webアルバム(Picasa、Evernote)との連携機能もあり、これらのクラウドサービスとの画像データのやり取り(送受信)を簡単に行える。さらに「2014」では、はがきデータ(イメージ)のFacebookへの投稿機能も追加されるなど、SNSやインターネットを活用するユーザにとっても、使い勝手がよくなった。
(坂下 凡平)