はじめてでも迷わずに作れるよう、さまざまな“かんたん”機能が用意された“定番”はがき作成ソフト。年賀状(十二支および正月関連)をはじめ、暑中・残暑見舞い、慶事の報告(結婚や出産など)、季節の挨拶(クリスマスなど)など、豊富なデザイン素材を収録。一年を通じて利用できる。「筆ぐるめ」は、“たのしく・かんたん・きれい”をコンセプトに、誰でも簡単にはがきの作成・印刷を楽しめるよう配慮されたソフト。新バージョン「2014」では、写真データ(最大3枚)を用意するだけで、豊富に用意されたレイアウトから選択してはがきを作成できる「かんたん写真はがき」が追加されたほか、完成したはがきイメージをFacebookに直接、投稿できる機能も追加された。さらに、初心者向けモード「かんたん筆ぐるめ」での編集中に、すぐに通常モードへ切り替えられるなど、インタフェースの連携も強化され、操作性が向上した。
メイン画面は、「おもて(宛名)」「うら(レイアウト)」の各タブ画面それぞれの上部に、操作手順に沿ったボタンが並ぶデザイン。例えば、おもて面を作成するには、
- 住所録(住所録の選択)
- 宛て名(宛名データの入力)
- 用紙(用紙(はがき種類と縦書き/横書き)の選択)
- 差出人(差出人の設定)
- フォント(文字フォントの設定)
- 印刷・メール(印刷の実行など)
と、左側のボタンから順番に作業を進めてゆけばよい。メイン画面右側にはプレビューエリアが配置され、次第に完成してゆくはがきを見ながら、操作を進められる。「パソコンでの年賀状作成には不慣れ」というユーザを対象にしたナビゲーション機能も搭載する。基本的な操作の流れが画面上でわかりやすく解説されるだけでなく、行う作業に応じて、必要なボタンやタブへマウスカーソルを自動的に誘導してくれるなど、ユーザが迷わないように操作をアシストしてくれる。
住所録の宛名は自宅/会社を個別に登録し、「今年の送付先(印刷対象)をどちらにするか」を選ぶことも可能。自宅/会社宛別に、差出人名やはがき種類も設定しておける。「宛て名専用」タブも用意されている。宛名印刷で使われるデータだけを入力するためのもので、詳細な個人情報の入力は不要。はがき作成に必要な項目(氏名、読み、敬称、電話番号、住所、連名)だけを登録したい人には重宝する。
うら面では、文章やイラストが配置された“完成版”に近いものから、写真を入れるスペースが空けられたものまで、豊富なレイアウト素材が揃い、“完成版”のレイアウトを選ぶだけで、年賀状を作成・印刷することも可能。レイアウトは「定番」「目上」「友だち」「シンプル」「写真枠」など、相手や目的に応じて分類され、例えば「目上」では、正規の挨拶状としては失礼にあたる賀詞が含まれるレイアウトを除外するなど、日本の伝統的な習慣にも配慮されている。
「2014」では、写真付き年賀状を簡単に作れる機能「かんたん写真はがき」が新たに搭載された。操作は、
- 使用する写真を選ぶ(3枚まで)
- レイアウトグループ(午年、年賀状、結婚、出産)を選ぶ
- サンプルレイアウトを切り替えながら、プレビューを見て気に入ったものを決定する
- 必要なら写真枠内の写真を入れ替える
といった流れで行う。各ステップごとに常に“次の作業”を促すダイアログが表示され、迷うことなく作業を進められる。住所録、レイアウト、差出人などのデータをバックアップできる「かんたんバックアップ」機能もある。クラウドストレージ(SkyDrive)や外部ハードディスク、USBストレージにデータをバックアップしたり、データが壊れた場合に復元したりすることが可能だ。
そのほか、膨大な収録データの中から目的のレイアウトを選び出せる「かんたん検索」では、年賀状だけでなく、喪中欠礼、暑中・残暑見舞いのはがきも、検索が可能になった。