不思議な電車の中で目覚めた少年が、車輌ごとに異なる時代の出来事が展開される世界を探索し、物語を進めてゆく短編アドベンチャーゲーム。旅の途中、居眠りから目覚めると、少年は不可思議で奇妙な電車の中にいた
「デンシャ」は、「旅の途中の小さな男の子が、電車の中で不思議な物語に巻き込まれる」という設定の探索謎解きアドベンチャー。電車の中を行ったり来たりして、試行錯誤を重ね、フラグを立て、アイテムを入手しながら、エンディングにたどり着こう。
ゲームの主人公は10歳の少年。祖母の家を訪れるため、父親と電車に乗っていたが、居眠りから覚めたときに父親の姿はなく、ただ一人見知らぬ古い家の中にいた。ただし、家に見えたのは、実は不思議な電車の一車輌。さらに、窓の外から声を掛けてきたモノ売りには、二体のモノノケを押し付けられてしまう。
困惑する少年に、モノノケどもは「マタ、アトデ」と言い残して、姿を消してしまう。わけもわからず、唐突にレトロな空間が続く、不思議な電車の中に放り出されてしまった少年。はたして、この不可解極まる電車の謎を解き、元の世界に戻ることができるだろうか……。
自分がいる車輌は何号車かは、列車編成図で確認できる
ゲーム画面では、上部に主人公がいる車輌の内部が、また最下部には列車の編成が表示される。編成図には、現在いる車輌の数字が赤、通過済みの車輌の数字が白、未通過の車輌は号車番号なしの灰色で表示される。編成図は「主人公の少年が現在、何号車にいるのか」を教えてくれる重要なもの。特に序盤ではマメにチェックしたい。
車輌間の移動は、上部の車輌画面の左右に表示された連結部を通ることで行える。時には、何らかの理由で隣の車輌に移動できなかったり、移動できてもとどまることができなかったりすることもあるが、その場合は移動できる車輌の中で試行錯誤して、移動できる条件を整えよう。
試行錯誤を重ねて次々と車輌を移動し、アイテムを見つけ出そう
ゲームが進むと、脚立を使ってあることを行うことでも、車輌を移動できるようになる。移動先は、別の番号の車輌だったり、ほかの車輌との行き来ができない、現代風の車輌だったり、完全な異空間だったりする。閉鎖された車輌や異空間では、狐面と天狗の二体のモノノケと会話することも可能だ。
各車両は、番号が違っても同じように見えたり、時には工場の中、森の中、食堂車など、まったく様相が異なったりと、バラエティに富んでいる。車輌内には時折、十字に光っている場所があり、調べるとアイテムを入手できる。入手したアイテムは適切な場所で調べれば、自動的に使用される。