高度な楽曲管理機能を備えた、コンパクトな“ライン型オーディオプレイヤー”。ライブラリ管理にはデータベース(SQLite)を使用する。「Linear Audio Player」は、MP3/WMA/Ogg/FLACといった形式のファイルを再生できるオーディオプレイヤー。外観や色を変更できるスタイル/カラープロファイル機能、GoogleのWebサービスを利用したアートワーク表示機能、Last.fmとの連携機能、さまざまな条件で楽曲を絞り込めるフィルタリングサーチ機能など、音楽を楽しみながら聴くための機能を満載。楽曲ファイルを特定のフォルダに置くだけでデータが登録される自動オーディオファイル登録機能も搭載する。
大きな特徴は「豊富な機能と使い勝手のよさとをうまく両立している」こと。楽曲の再生時にはサイズを縮小し、すべての情報を1行表示に収める「ティッカー」型のウィンドウを採用。表示領域こそ狭いが、再生コントロールボタンのほか、再生モードの変更、グラフィックイコライザ風のレベルメーターなどもあり、十分な情報量が得られる。
プレイリスト表示や曲の検索時には、再生ウィンドウ上のボタンからワンタッチで拡張できるウィンドウを利用する。曲名やアーチスト名、タグ情報などが表示されるほか、最近再生した楽曲など、さまざまな条件で楽曲を検索できる。
楽曲の管理には、リレーショナルデータベースエンジン「SQLite」を使用する。大量の楽曲データが登録された状態でも、検索は高速。操作の反応もよく、非常に使いやすい。
楽曲再生エンジンには、音質に定評のある「FMOD Sound System」「BASS Audio Library」の二つのエンジンを搭載。好みに応じて選択できる。楽曲の切り替え時には、前曲をフェードアウトし、次曲をフェードインさせるクロスフェード再生も可能。リスト内の楽曲の順次再生、リピート再生、ランダム再生、1曲リピート、現在の曲を最後に再生終了といった、多彩な再生モードを備える。
楽曲データの自動登録機能(自動オーディオファイル登録)も搭載する。あらかじめ指定されたフォルダに楽曲データを置くだけで、タグ情報にもとづいてファイルが自動的に振り分けられる。ファイルの移動やデータベースへの登録もすべて自動で行われる。大量の曲を扱う人にとっては魅力的な機能だ。
GoogleのWebサービスを利用し、アートワークやアルバム情報を自動的に取得・表示する機能もある。オンラインミュージックカタログのLast.fmと連携し、現在再生中の音楽とイメージが似たアーチストを探したり、友人と再生情報を共有したりといったことも可能だ。
スキンに対応し、再生用のティッカーウィンドウ、楽曲管理用のウィンドウともに外観・色使いを変更できる。標準状態では、スキン、カラースキームともに3種類ずつが搭載されているが、ユーザが自分でデザインすることも可能。使用する環境に合わせてプレイヤーの外観をデザインできる。