数多くのエンディングが用意された、緻密な作りのコミカルRPG。護衛として雇った少女たちとの友情を大切にしながら、期限内に結婚式場まで辿り着こう。モンスターだらけの危険なフィールドを移動して、結婚式場を目指す
「ウェディングドレスファイター」は、ウェディングドレス姿のヒロインが結婚式の期日に間に合うよう、式場の教会までの旅を急ぐという、ユニークな設定の“乙女ちっくコミカルRPG”。花嫁が幸せになれるとされるアイテム「サムシング4」を集めながら、女の子4人のパーティで、障害だらけの厳しい旅の完遂を目指す。
ヒロインの名は「ウェディー」。婚約者「ダーリング」の仕事の都合により、式が延び延びとなってしまったため、1年間も新居で一人暮らしをしていた。そして、今日は待ちに待った結婚式当日。ダーリングとの幸せな式を夢見ていたウェディーだが、寝坊してしまい、慌てて式場へと向かう。ところが、ウェディングドレス姿のウェディーがそこで見たものは、廃墟となった教会。呆然とするウェディーのもとに、ダーリングからの速達が届く。
それによれば、式は取り壊された教会の代わりに、結婚式のセレモニーでは国一番の規模を誇る「セレモ村の大聖堂」で行うという。日取りは13日先の3月14日に変更になっていた。10日に1便しか運行していないセレモ村方面行きの船に、急いで乗り込もうとするウェディー。だが、一足違いで船は出航してしまった。式までにセレモ村に辿り着くには、モンスターだらけのフィールドを歩いて移動するしかない。かくしてウェディーたちの困難な旅がはじまる……。
パーティメンバーとの会話では、友好度を落とさないように注意
護衛として旅の仲間となってくれるのは3人の女性キャラ。
「ライラック」は、ビキニアーマースタイルの剣士。MPを持たず、魔法は使えないが、剣の腕は確か。言動はややガサツだが、面倒見はよさそうなタイプ。商売道具の剣を落とすなど、粗忽なところもある。
「ウノミィ」は、港町「ランデブー」の酒場で働いていたウェイトレスの少女。夢見がちの乙女タイプ。護衛として雇う気はまったくなかったが、ウェディーが話しかけたのを勘違いされ、断り切れず仲間にするはめになってしまった。当然、衣装はメイド服。
「ヤッカミー」は、大酒飲みで僻みやすく、寂しがり屋でツンデレという、やっかいな魔法使い。結婚願望が強く、若くして結婚を控えているウェディーを嫉妬している。本格的な魔法を使える唯一のキャラクタ。
さまざまなイベントもある。特に会話イベントでの選択肢には要注意。選択により、友好度だけでなく、各種能力値まで変化してしまう。時には仲間の脱退イベントも発生する(ようだ)。友好度その他の条件により、各キャラごとのエンディングも用意されている。
宿屋に泊まらないですむよう、セーブ魔法のメモランダムを入手したい
ゲームの最大のポイントは日数制限。ゲーム内の日付は、宿屋に宿泊することで進む。宿屋で眠ることでパーティ全員のHP、MP、状態異常が全回復し、セーブも行える(ただし、なるべくアイテムなどを活用して、代用することが望ましい)。町や村に寄ると、必ず宿屋で一泊する必要がある点にも要注意。本当に必要なとき以外は、町や村に入らないようにしよう。
単に、期限前にセレモ村にたどり着くだけでなく、村に入ったときに「サムシング4」をすべて装備しておく必要がある。サムシング4は、武器、盾、鎧、兜、アクセサリーからなり、それぞれに複数のアイテムが用意されている。
エンディングは、結婚した場合が63パターン、結婚できなかった場合が5パターンの計68パターンが用意されている。エンディング終了後の「マリア様がみてた」コーナーで、マリア様から7段階での評価をもらうことができるのもポイントとなっている。
そのほか、ミニゲームとして「プロポーズ」や「ビッグ or スモール」といったトランプゲーム、クイズ(各キャラが出すものから賢者の出す難問まで)などが用意されている。
「ウェディングドレスファイター」では、「メモランダム」という魔法を覚えない限り、セーブが宿屋か親切じいさんのところでしかできない。戦闘そのものの難易度はそれほど高くないが、ゲームオーバーになったときのやり直しはかなり大変だ。なんとかして早めにメモランダムの魔法を覚えるようにしたい。