宿屋経営とダンジョン攻略とを組み合わせたユニークなRPG。営業期間後の総合評価でオールAを目指そう。思い出が一杯残る宿屋を期限内に再建し、営業を軌道に乗せて発展させる
「はじめての宿屋さん」はその名の通り、宿屋経営者となり、宿屋を大きくすることが目的のRPG。従業員を雇って設備を増築し、宿屋の経営を拡大するとともに、宿屋周辺のダンジョンを攻略して、ボスを討伐する。50週間という限られた期間の中で、宿屋を可能な限り発展させよう。
ゲームの主人公は「ヤドコ」という名の少女。死んだ祖父の経営していた宿屋の営業を引き継ぐことになるが、宿屋経営の経験などなく、にっちもさっちもいかない状態に陥ってしまう。困り果てて頼ったのは幼馴染みの「ムギ」。実家が宿屋で、子どものころから手伝いをしているため、知識も経験も豊富。しかし、ムギの家族が提示した期限は50週間。期限内に宿屋を立派に再興させなければならない。ヤドコとムギは、子供のころの思い出が一杯詰まった宿屋を無事再建し、軌道に乗せることができるだろうか……。
従業員は個性豊かな7名から選べる
ゲームの開始後、まず行うのは従業員の雇用。ムギが料理を、ヤドコが営業方針の決定と買い出しを行う以外は、宿屋の業務は従業員が行うため、従業員がいなくては何もはじまらない(ダンジョンへの引率はヤドコが行うが、戦闘そのものは従業員による)。従業員は7名のキャラクタから選択できる。ツンデレお嬢様から、男勝りで勝ち気な少女、クールで無愛想なインテリ、天然癒やし系のおっとりお姉様まで、さまざまなタイプのキャラクタが用意されている。
雇える従業員のは最大4名。雇った人数分の人件費がかかるので、客室5部屋につき1名を雇うのが基本。客室は最初5部屋で、5部屋単位で増設することが可能。増設のたびに1名増やすようにすればよい。客室数に対して従業員数が少なければ、収入減につながってしまう。
客室を増設すると来客者数は増加するが、毎週、維持費が発生し、人件費は仕事力に応じて1名につき100G/週ずつ増加してゆく。客室数と従業員数の問題は非常に重要だ。
ダンジョン探索ではレベル上げを極力しないよう、ザコとの戦闘は控えめに
ゲームの期限は50週間。宿屋の経営は1週間単位で進む。1週間は「スタンバイフェイズ」「アクションフェイズ」「リザルトフェイズ」からなり、週初めの「スタンバイフェイズ」でその週の方針を決定する。スタンバイフェイズでプレイヤーができることは「従業員の雇用と解雇」「増設工事の依頼」「営業方針の変更(労働レベルの変更と宿泊料金の変更)」の三つ。アクションフェイズでのヤドコの行動の選択もスタンバイフェイズで行う。
「アクションフェイズ」では、スタンバイフェイズでの設定に従ってヤドコが買い出しに出かけたり、従業員を連れてダンジョンに向かったりする(宿屋の仕事に専念して出かけないことも可能)。買い出しでは、客に提供する食事用の食材セットおよびモンスターとの戦闘で使用する武器・防具・アイテムを購入できる。ただし、町との往復の旅費として1,000Gが必要となる。
ダンジョンの探索では、1週間のうち1日を費やして魔物と戦う。ボスを倒すことで大金が得られ、宿屋の来客数を増やすこともできるが、従業員のレベルが上がると給料も上がってしまうので、注意が必要だ。
最後に「リザルトフェイズ」で1週間の結果報告と自由行動を行う。自由行動では、従業員やムギと会話して、好感度を上げることができる。時にはイベントも発生する。