システムファイルを含むシステムドライブのバックアップも簡単に行えるバックアップソフト。ディスクやパーティション/ボリュームのクローン作成機能なども備える。「AOMEI Backupper」は、ハードディスクの内容をドライブ/パーティション(ボリューム)単位でバックアップできるソフト。「ディスクバックアップ」「パーティションバックアップ」「システムバックアップ」の3種類のバックアップモードが用意され、いずれもウィザード形式で操作を行える。システムバックアップでは、起動ドライブが自動認識されるため、バックアップ元の指定は不要。バックアップ先を指定するだけで実行できる。対応するファイルシステムはFAT16/32、NTFS、ReFS、Ext2/3、ExFAT。利用可能なデバイスはIDE、SATA、SCSI、SSD、USBなど。
バックアップ実行時にタスク名(Task Name)を設定しておくと、バックアップ終了後に、ホーム画面にタスク名と実行日時が表示される。さらに、タスク部分をポイントすると、ボタンがポップアップし、
- バックアップイメージの復元
- バックアップタスクの再実行
- バックアップイメージの削除
- バックアップイメージの検査
- バックアップイメージ内のファイルを表示
- イメージファイルの保存先フォルダを開く
- タスクのプロパティ情報を表示
の各機能を利用することが可能。「バックアップタスクの再実行」では、さらに「フルバックアップ」「増分バックアップ(Incremental Backup)」「差分バックアップ(Differential Backup)」を選択できるようになっている。「バックアップイメージ内のファイルを表示」では、バックアップイメージが仮想ドライブとしてマウントされ、以後、マウントを解除するまでは、エクスプローラから通常のドライブ同様にファイルにアクセスできる。
「タスクのプロパティ情報を表示」で確認できるのは、バックアップ先のパスやコメント、タスクの作成日や最新の実行日時、バックアップの履歴など。
バックアップオプションは、タスク作成時(初回実行時)に表示されるバックアップ元/バックアップ先指定画面で指定することが可能。タスクに関するコメントを書き込めるほか、圧縮(なし、ノーマル、ハイ)、暗号化(パスワード保護)、ファイルの分割、インテリジェントセクタ(バックアップファイルのサイズをコンパクト化)、VSSの使用を指定できるようになっている。
圧縮、分割、インテリジェントセクタ、VSSは、タスクごとの指定とは別に、アプリケーション全体のオプションとしても指定することが可能。ワンタッチでデフォルト設定に戻すこともできる。
バックアップ/リストア機能に加え、ドライブ/パーティションのクローン作成機能や、ブート可能なメディアの作成機能なども備える。