国内トップシェアの動画編集ソフトとして知られる「VideoStudio Ultimate」も、ついにVer.16(X6)となった。昨年4月に発売された前バージョン「15(X5)」のときに、12年連続シェアNo.1だったので、今年は13年連続No.1ということになるのだろうか。さて、その「X6」だが、ついにというか、やはりというか、4K動画の編集に対応することになった。現在、4K動画のソースとして気軽に利用できるのは、本文でも紹介した「GoPro」シリーズの最上位機種だが、価格的には安価とはいえ、一般的なビデオカメラとはやや毛色が異なるもので、万人向けというにはやや無理がある。
とはいえ、これはあくまで現時点でのこと。実際、一眼カメラで動画が撮影できるようになった現在、撮像素子の側では4K解像度の撮影にはなんら問題はない。それ以外にもクリアしなければならないハードルがないわけではないが、近い将来、一般向けのカメラでもオーバーフルHDの撮影が当たり前になることは確実だろう。
そうした周辺事情を考えると、4K動画、あるいはオーバーフルHDの動画の編集に今年登場の「VideoStudio」が対応するのは、やはり必然といえるのかもしれない。たとえ現在、4Kカメラを持っていなかったとしても意味はある。というのは、「X6」では、デジタル一眼レフを使ったストップモーション撮影機能が搭載されたからだ。
連続した静止画を繋げて動画を作る「ストップモーション」ならば、パソコンから制御可能なカメラがありさえすれば、いますぐにでも4K動画を楽しむことができる。なにしろ800万画素のカメラならば、それだけで4Kのストップモーション動画を作成できるからだ。とりあえず4K動画の入り口として、こうしたストップモーション撮影を楽しんでみるのもよいのではないだろうか。
(天野 司)