マウスカーソルの移動方向と速度を、簡単な設定・操作で変更できるユーティリティ。「MagRoleArrow」は、ユーザの操作するマウスの移動方向と、デスクトップ上のマウスカーソルの移動方向との関係を変換する機能を持つユーティリティ。マウスカーソルの移動方向の変換設定は45度単位で行える。マウスを移動量を増加させる機能も備える。
通常、マウスを前方(自分から遠ざかる向き)に移動させると、マウスカーソルはデスクトップ上で上方に動く。手前に引き寄せる向きに移動させると、マウスカーソルは下方に動く。「MagRoleArrow」は、こうした一見当たり前に見えるマウスとマウスカーソルの移動方向を変換できるソフトだ。例えば、180度変換に設定した場合は、マウスの動きとマウスカーソルの動きが180度変化する──マウスを前方に動かすとカーソルは下方に動き、手前に引くとカーソルは上方に動く。マウスを右に動かすとカーソルは左に動き、左に動かすとカーソルは右方向に動く。
90度変換では、マウスの縦横とカーソルの縦横の動きが入れ替わる。マウスを前後に動かすとカーソルは左右に動き、マウスを左右に動かすとカーソルは上下に動くようになる。45度変換では、マウスを縦や横に動かすと、カーソルは斜め45度方向に動くようになる。
「MagRoleArrow」の便利さは、例えばタブレットコンピュータなどの液晶画面を机の上に置き、正面に座る相手に操作して見せる場合などを想像すれば、わかる。自分の側から見ると画面は逆さまなので、通常ならマウスも上下左右を逆にして操作する必要があるが、「MagRoleArrow」を180度変換設定で使えば、普通にマウスを動かすだけで、逆さまになった画面を自然な感覚で操作することが可能だ。
同様に90度変換は、プロジェクタや大画面ディスプレイを脇から操作するようなときに便利。真横から見ながら操作する場合には、マウスの上下と左右が入れ替わってくれれば、自然な感覚で操作できる。
さらに「カーソル加速」機能もあり、ONにすれば、マウスカーソルの移動量を増加させることも可能だ。
変換機能は、デスクトップに表示される「四角いボタン型ウィンドウ」の左クリックで、いつでもON/OFFを切り替えることが可能。「割当キー」を指定しておけば、キーボードからでも、すぐにON/OFFを切り替えられる。そのほか、起動時オプションとして「スタートアップ登録(自動起動)」「起動と同時に実行」も用意されている。マルチディスプレイ環境でも利用できる。