クリップボード履歴の流出を防ぐ機能を備え、安全性に配慮されたクリップボード拡張ソフト。「Climie2」は、クリップボード履歴を取得・管理できるクリップボード拡張ソフト。ソフト起動時のパスワード認証をはじめ、履歴の暗号化、一定時間経過後のクリップボード自動クリア、未使用時のオートロックなど、記録したクリップボード履歴が第三者の目に入らないようにするための機能を数多く備える。起動パスワードは公開鍵暗号方式「RSA」で、また履歴データは「AES」で暗号化保存される。FIFO/LIFOコピーや、正規表現を利用した履歴の検索なども行える。
基本機能は「コピー操作でクリップボードに格納されるテキストを取得し、クリップボード履歴として記録・再利用できるようにする」というもの。クリップボードを経由せずに直接、履歴リストにテキストを登録することもできる。履歴テキストは編集することが可能。リスト上での直接編集のほか、指定したテキストエディタを使って編集することもできる。設定できる履歴の最大保持数は2,147,483,647件(初期値は1,000件)。上限値を超えると、古いものから捨てられ、新しいものに置き換わる。
履歴を階層管理できることも特徴のひとつ。コピーされたテキストは「MainTray」というトレイに入れられるが、トレイはユーザが自由に追加でき、使用場面ごとにトレイを設定して使い分けられる。履歴テキストはドラッグ&ドロップにより、簡単にトレイ間で移動やコピーを行うことができる。
テキストはキャレット位置に貼り付けられるが、「Climie2」では「ペースト」と「送信」の2種類の貼り付け方法が用意されている。「ペースト」では、クリップボードにデータが残り、繰り返し貼り付けることができる。「送信」では、クリップボードがクリアされる。さらに、複数のテキストを順にクリップボードにコピーできる「複数選択」モードを利用することも可能。「複数選択」モードでは、FIFO(First In, First Out:最初に指定したテキストを最初にコピーする)またはLIFO(Last In, First Out:最後に指定したテキストを最初にコピーする)のいずれかのコピーモードを選択できるようになっている。
そして、最大の特徴が多彩なセキュリティ機能だ。起動パスワードを設定できるほか、起動中もロックをかけて、パスワードを入力しないと使えないようにすることができる。さらに、一定の時間が経過すると自動的にロック状態にしたり、クリップボードの内容をクリアしたりする機能もあり、履歴が第三者の目に触れることを防げる。履歴データ自体はAESで暗号化保存される。
そのほか、正規表現対応の検索機能や履歴データのエクスポート機能なども備える。