50種類以上の音楽・動画形式に対応したマルチメディアコンバータ。DRMで保護されたファイルも高品質で変換・保存できる。「Tunebite」は、音楽・動画ファイルの形式変換、メディアやWebからの取り込み、再生、動画共有サイトなどからの録画、CD/DVDの作成などを行える“音楽、動画、DRMの総合コンバータ”。新バージョン「10」では、ストリーミング録音・録画機能が強化されたほか、HD動画の録画機能が向上した。変換用プロファイルも追加され、より便利になった。対応する動画形式はWMV、MP4、XVID、DIVX、MPEG-1/2/4、AVI、MOV、FMV、DVなど。音声形式はWMA、MP3、M4A、AAC、OGG、WAV、FLAC、AIFF、AC3などに対応する。音楽・動画に対応する「Platinum」のほか、音楽のみに対応する「Premium」がある。
「Tunebite」の大きな特徴は、普通に再生可能な音楽・動画ファイルを変換できるのはもちろん、DRMで著作権保護されたソースでも変換できること。DRM保護された音楽・動画を再生しながら、同時に録音・録画を行うことで実現する。動画共有サイトなど、再生するだけで、ダウンロードできないストリーミング方式の音楽・動画もファイルとして保存できる。
「Tunebite 10 Platinum」には、録音・録画のために、それぞれ3種類のモードが用意されている。録音時に選択できるのは、
- トラックへ直接録音
- トラックへサウンド録音
- 連続サウンド録音
「トラックへ直接録音」は、音楽・音声がストリーミング再生されるたびに、自動的に録音し、ファイルに保存するもの。「トラックへサウンド録音」「連続サウンド録音」では、パソコンのサウンドカードで再生される音楽・音声がすべてファイル保存される。「トラックへサウンド録音」では、再生ごとにファイルが分割され、「連続サウンド録音」では、すべてが1ファイルとして保存される点が異なる。録画で用意されているのは、
の各モード。「動画を選択」は、録画したい動画をユーザが逐一、選択するモード。例えばYouTubeなどの動画共有サイトで動画再生を行うと、再生された動画のタイトルなどの情報が「Tunebite 10 Platinum」に記録され、録画の準備が整えられる。「Tunebite」上で「プリロード」と表示され、動画を選択して「変換」を実行すると、当該動画が変換されてファイルに保存される仕組み(変換を実行しないと、動画ファイルは作成されない)。「すべての動画を保存」では、動画共有サイトで動画再生を行うと、自動的に当該動画が変換・保存される。ユーザが変換対象を指定する必要はないが、広告などもあわせて保存されてしまう。
「画面から録画」は、メディアプレイヤーなど、パソコンの画面で再生されている動画を保存するもの。例えば、DVDの再生中に再生画面を指定すると、再生エリア内の映像が自動的にファイル保存される。DRMで保護された動画もファイル保存できる。
録音・変換時には、情報取得が可能であれば、MP3のID3タグやアルバムアート、歌詞などが自動的に付加される。「Tunebite」が録音対象を自動認識し、付加情報を取得する(ユーザが特別な操作を行う必要はない)。動画変換では、HD解像度の録画でより効果を発揮するよう、高性能化されたDRMエンジン、エンコードエンジンを搭載。720pや1080pといった高解像度の動画も高画質で保存できる。
スマートフォンやポータブル動画デバイスでの再生にあわせ、各種プロファイルを選択することで、より手軽に変換を行えるようになっている。