画像の管理と閲覧をベースに、さらに編集機能まで盛り込んだ欲張りなソフト。FREE版ということもあり、編集機能はやや控えめな感じもあるが、それでも大多数の一般的なユーザにとっては十分な機能を持っている。写真を素材にカレンダーや絵葉書を作ったり、3D用画像を手軽に作成したりできるのも、デジタル画像の楽しみをより身近なものにしてくれそうだ。一方、操作の基本画面「マネージャ」は、FREE版ということを忘れさせるほどの充実ぶり。サムネイル上には画像形式やGPS情報、Exif情報などの有無を示すアイコンが付き、「ナビゲータ」にはヒストグラムや詳細なExif情報が表示される。
画像の選択は、フォルダツリーのほかに、任意に登録できる「お気に入り」と、撮影日時をもとに自動的に分類してくれる「カタログ」とがあり、さらに「キーワードパネル」やフィルタ機能が閲覧の効率をアップさせる。
キーワードは、あらかじめ設定されているものから選ぶ(もちろんカスタマイズも可能)ため、その場の思いつきで統一感のない、ばらばらなキーワードを割り当ててしまうミスが防げる。
このキーワードはパネル上にボタンとして表示され、クリックで画像を絞り込めるが、さらに「検索」「フィルタ」でも利用することが可能。加えて「検索」「フィルタ」機能では、キーワードとは別にユーザが任意で書き込んだコメントの検索も行えるなど、柔軟性の高さが大きな魅力となっている。
このようにして必要な画像を絞り込んだ上で、スライドショウの表示をはじめとして、前述のようなカレンダーや絵葉書の作成、3D画像への加工などを楽しめるし、リネームやタグ情報の編集機能などとの連携により、画像管理の省力化にも大きく役立ってくれることだろう。
(福住 護)