デジタル画像の管理・閲覧・加工を一本で行える統合型グラフィックソフト。柔軟性の高いブラウズ機能を中心に、GPS情報の追加・編集機能やパノラマ/3D加工機能なども備える。「Zoner Photo Studio 13 FREE」は、デジカメ写真の閲覧や編集、SNSへの投稿、共有サービスへのアップロード、絵葉書やカレンダーの作成など、多彩な機能を備えた統合型“デジタル画像編集ソフト”。「マネージャ」「ビューア」「エディタ」の各タブ画面を切り替えることにより、スマートに作業を進められる。対応する画像形式は、BMP/GIF/JPEG/PNG/TIFFといった一般的なものに加え、JXRやHDP、デジタルカメラ各社のRAW形式およびAdobe DNGなど。
「マネージャ」は、操作の基本となる画面。起動時にはこの画面が表示される。
- ナビゲータ(フォルダツリー、カタログ、お気に入りを切り替えられる)
- ブラウザ(ファイル一覧)
- 情報(ヒストグラムやExifデータなどが表示される)
- タスク
の各ワークスペース(エリア)に分かれ、「ブラウザ」以外は好みに応じて表示/非表示を切り替えられるようになっている。「ブラウザ」には、フォルダのパスを選択できるドロップダウンリストや、フォルダの移動用、表示モードの切り替え用(サムネイル、詳細、アイコンなど)ボタンが用意され、「ナビゲータ」が非表示の場合でも、フォルダを移動したり、ファイルを選択したりできる。
画像情報として、タイトルや著作権者などの情報を埋め込んだり、レート(画像の評価:5段階)やラベル(目印となる色分け)などを指定したりすることも可能。画像にキーワードを設定することで、簡単に絞り込めるよいうになるほか、ファイルサイズやキーワードなどを使った検索・フィルタ機能も用意されている。
ラベルやレートを使ったファイルの一括選択、コピー/移動、一括リネーム、音声メモの録音、GPSデータの割り当て、Exifのバッチ編集なども行える。さらに、画像の回転やレベル補正、色調補正、色温度補正、シャープ、サイズ変更、イメージオーバーレイ、テキストオーバーレイといった加工を行うことも可能だ。
そのほか、スライドショウの表示、壁紙設定、サムネイル画像を自動レイアウトして保存・印刷してくれる「コンタクトシート作成」、画像入りの月間カレンダー作成、パノラマや3D画像、絵葉書の作成、Facebookへの投稿やFlickr、Picasaでの画像公開といった機能も利用できる。
「マネージャ」で画像を選択し、「ビューア」ボタンをクリックするか、右クリックでコンテキストメニューから「ビューア」を選択すると、新たにその画像の「ビューア」画面が表示される。
「ビューア」では、表示倍率の変更やスライドショウの表示、前後の画像への移動といった操作に加え、画像の回転、削除、レートやラベルの指定、画像情報の表示などを行える。さらに、ファイル名や絞り、シャッター速度などの基本的な撮影データ、ヒストグラムなどをミニウィンドウでオーバーラップ表示させたり、露出オーバー部分を表示させたりすることも可能。「サムネイルパネル」を表示させておくと、「マネージャ」に戻らなくても、横一列に並んだサムネイルを使って、画像を切り替えられる。
「エディタ」は、画像編集用の画面。「マネージャ」で選択している画像を開く方法と、新規に空白の画面を開く方法とがある。
「マネージャ」同様、クイック修正や色調補正、レベル補正などのボタンが用意されているほか、テキストオーバーレイやイメージオーバーレイ、「サイズ変更」「キャンバスと枠」などの機能も共通している。
「エディタ」独自の編集機能としては、グレースケールやグラデーションマップ、セピアといった減色に関するものをはじめ、油絵や鉛筆書き、エンボス、輪郭検出、3Dボタン、ドロップシャドウなどのエフェクト系の機能もある。切り抜きや水平揃え(傾きを補正する)、モーフィングメッシュ(メッシュを動かして画像を変形させる)といった画像全体を変形させる機能や、赤目補正、クローンスタンプ、アイロンスタンプ、ブラシといった部分修正用の機能も搭載する。