著作権保護されたデジタル録画番組をBlu-rayやDVDに書き込むことができる“ネットワークダビング”ソフト。「DiXiM BD Burner 2013」は、パソコンやAV機器に録画された番組をネットワークで転送し、パソコンに接続されたBlu-ray/DVDドライブでメディアに書き込めるライティングソフト。著作権保護されたデジタル放送番組をBlu-ray/DVDに書き出すことが可能。ダウンロード型ムーブに対応し、ソニーが発売するネットワーク接続型テレビ録画サーバ「nasne」などでも利用できる。
大きな特徴は、DTCP-IPムーブ機能に対応していること。著作権保護されたデジタル録画番組をAV機器間で転送することが可能。DTCP-IP対応のAV機器やパソコン用ソフトと組み合わせれば、そのまま録画番組をBlu-ray/DVDに書き込める。
さらに「DiXiM BD Burner 2013」では新たに、DTCP-IP転送時の「ダウンロード型ムーブ」に対応した。旧バージョン(DiXiM BD Burner 2011)では、録画番組が保存された機器側での操作(アップロード型ムーブ)にのみ対応していたが、「DiXiM BD Burner 2013」では、録画機器の選択、録画番組のリスト取得、ムーブの要求を「DiXiM BD Burner」から操作できるようになった。
DTCP-IPムーブは一般的に、録画機器側で操作するアップロード型の採用例が多く、ダウンロード型を採用した「nasne」では、デジタル録画番組を書き出すことができなかった。ダウンロード型に対応した「DiXiM BD Burner 2013」を利用すれば、録画番組をメディアに書き込むことができる。
現在のデジタル放送では、コーデックとして地上/BSデジタルのMPEG-2とCSデジタルのH.264/AACが使われるが、「DiXiM BD Burner 2013」では、そのどちらにも対応する。Blu-rayの場合は、録画コーデックのままでメディアに書き込めるが、H.264/AACの録画番組は、そのままでは通常のDVDプレイヤーでは再生できない。「DiXiM BD Burner 2013」では、H.264/AACからMPEG-2へのトランスコード機能を搭載し、H.264/AACで録画された番組でも、DVDメディアに書き込むことが可能。トランスコード時には、ビットレートなども指定できるようになっている。
Blu-rayに書き込む際のAACSキー、DVDのCPRMキー、DTCP-IP転送時のDTCPキーなどはインターネット経由で自動取得される。キー取得のタイミングは、書き込みドライブが接続され、実際に書き込み可能なメディアが装着されたとき。最低でも最初の1回はインターネット接続環境が必要となる。
ユーザインタフェースはわかりやすく、はじめてでも操作に戸惑うことはない。画面のテーマ色や使用されるフォントは、好みで変更することが可能だ。