前身のソフト「SEG OFF」は、当時の地デジ化にともない、私のテレビ視聴のあり方がアナログからパソコンへ移ったため、「パソコンによるワンセグ視聴専用のオフタイマがあれば」ということで制作したソフトです。当時のものはスタートアップ機能はなく、ソフトから起動させてから「SEG」ボタンにより、あらかじめ「seg_path.txt」で指定されたプログラムファイル(ワンセグソフトを想定しています)が起動されると同時に、指定した時間にパソコンが終了するようにオフタイマが設定されます。このソフトの開発は三日ほどで完了しました。
そして次作の「OffLinker」ですが、これは名称からもわかる通り、前作に対し、より汎用的な使用を想定のもと、開発されました。使い方が限定されていたらおもしろくありません。
もともとの開発への姿勢として「(時間の問題で)規模はあまり大きくしないでもよいので、高い完成度のソフトを作ろう」というものがありましたが、さまざまな新機能の付加と、あとを絶たないエラーの対処に追われ、気がついてみると想定を大幅に上回る開発期間を要してしまいました。
ソフトは非常に複雑で技巧的になりましたので、さまざまな使用状況に対するプログラムの反応が隅々まで正常に行われるようにするのには大変に苦労しました。「link_path.txt」の扱いはほとんど一種のエディタのようなレベルにまで達しましたので、コーディングも相当なものになりました。「link_path.txt」は書き換えに常時対応できるように、1分ごとに更新されるようになっています。
ReadMe.txtにひと通り目を通せば、すべての機能を使うことができるようになりますが、時間指定による起動パス(パスの最後に空白あるいは_に続き時刻**:**:**が付く)の設定は少しややこしいと思われます。「LINK」ボタンを【Ctrl】同時押下、【Shift】+【Ctrl】同時押下することにより、これらの設定を3種類のモードに分けることができます。スタートアップ起動の切替時刻(スタートアップ起動時がこの時刻の前後かで、連動起動ファイルを起動するかどうかを設定できます)の前後で時間指定による起動ファイルを起動させるかどうかの設定ができます。非常に細かいカスタマイズです。
一般的な使い方として、上記に挙げたようなテレビのオフタイマとして、また、自身で作成したWebや画像のスライドショウ、プレイリストによる音楽再生を、オフタイマをともなって行わせることが考えられます。
また、上記のものを組み合わせて使うことも考えられます。スタートアップ機能を使うことにより、電源ボタンひとつで、これら(ファイルの起動からオフタイマの設定)がすべて行われるように設定できる機能を使えば、徹底的に「楽」を楽しめるパソコンライフを実現できると思います。
4月にVer.1.1.6.1を開発する予定です。「link_path.txt(起動ファイルのパス情報)」の入れ替えがソフト側から簡易に行えるようになります。例えば具体的には、気分に合わせて、音楽ファイルを再生、Webのスライドショウなどへの切り替えが、ファイルを開くダイアログにより行えるようになるということです。
(Heisenberg)