簡単にいってしまうと「デスクトップのすぐ上に表示される、コンパクトなWebブラウザ」だ。つまり、ウィンドウをクリックしても最前面に現れることはなく、常にほかのアプリケーションウィンドウの背後に表示される。ただし、「Desktopper」のウィンドウが複数ある場合は、その中での上下関係は切り替えることができる。ブラウザとはいっても、自由にいろいろなページを見てまわるよりは、ニュースサイトや株価情報のように、常に最新情報をチェックしたい場合に適している。そのため、一般的なブラウザでのアドレスバー部分=「ステータス領域」には、実は直接、アドレスを入力することはできず、その代わりにページの更新開始や読み込み完了といったステータスの表示に利用される(任意のページを表示したい場合は別途、コマンドを使用する)。
ステータス領域は、ウィンドウを折り畳んだ状態でも表示されているので、「どのページが更新されたのか」がすぐにわかるようになっている。
表示の原点を登録しておくことで、ページをスクロールした状態からでもすぐに原点に復帰できるのも便利。サイトのタイトルや広告バナーなどの部分は除外して、ヘッドライン部分だけをすぐにチェックできるし、もちろんスクロール時だけでなく、ページの更新時やリンク先のページから戻ってきたときなども同様に、原点に復帰してくれる。
気になる情報を見つけた場合は、既定のブラウザを起動して、同じページを開くことができる。また、リンクを右クリックして「新しいウィンドウで開く」を実行すれば、リンク先を直接開くこともできる。
「最新情報のチェックは『Desktopper』にまかせ、より詳細な情報の収集は既定のブラウザで」と役割を分担することで、情報収集の効率をアップできるだろう。
(福住 護)