OSが高度化すると、どうしても必要になるのが「OSのチューンナップ」と呼ばれる作業だ。幅広い用途、幅広いユーザ層、そして幅広いアプリケーションを動作させるには、OSは必然的に高機能化し、ソフトウェアも巨大化してくる。必然的にCPUパワーやメモリはより多く必要になり、結果としてソフトウェアの動作は遅くなる──こうした事態を少しでも軽減するため、チューンナップという作業が必要になる。しかし、OSの動作が複雑になると、チューンナップもまた専門的な知識が必要な、難しい作業となる。例えば、不要ファイルひとつ削除するにしろ、そのファイルを本当に削除してよいものかどうかは、OSの動作に関するくわしい情報がなければわからない。「いざファイルを削除してみた結果、OSが起動しなくなった」などということが発生しては目も当てられない。
「TuneUp Utilities 2013」なら、こうしたチューンナップに必要とされるOSの知識なしに、効果的なチューンナップを行える。現在のシステム上にどの程度不要なファイルがあるかも、的確に検出してくれる。もちろん削除した結果、OSが起動しなくなるといった問題も発生しない。
OSに対してくわしい知識がある人にとってもメリットがある。というのは、不要データや不要ファイルはさまざまな場所に散乱しており、これらをいちいち削除するのは、わかっていても大変。知識がある人であればあるほど、この作業の大変さは身にしみてわかるだろう。これをすべて自動で行ってくれるのだから、そのありがたさもわかるはず。
使い込めば使い込むほど、だんだんと重くなってしまうのがWindows系のOSの常。こうした傾向に歯止めをかけたいと思うなら、ぜひとも試していただきたいソフトだ。
(天野 司)