広大なマップとシナリオ、数多くのサブイベントが用意された、ボリューム満点の長編“近未来ファンタジーRPG”。多国籍企業「リーサス」は、緊張関係にある三大国のそれぞれと手を結ぶ第四の勢力
「Nemesis 〜償いの刻〜」は、まったく異なる技術・能力を誇示する三大国間の緊張関係と、その裏で暗躍する大企業の物語を描いたファンタジーRPG。プレイヤーは、クリーチャーなどと戦いながら、広大なマップ上で展開される数々の事件を解決してゆく。ストーリーが二転三転し、サブクエストなども充実。二周目以降の特典も用意されている。
ゲームの舞台は「スケイヴ歴152年」の世界。「クレジオス」「アルビオン」「シルファーノ」の三大国に分かれ、互いに覇を競い合う緊張関係にあった。クレジオス帝国は、世界一の技術力を誇り、無人人形兵器「メカニール」が主力兵器。アルビオン王国は“魔法使いの国”とも呼ばれ、技術力には劣るものの、潜在する魔法のような力「エナジー」の源は圧倒的。一般人でさえ、訓練せずともエナジーを扱うことができる。シルファーノ公国は、人為的に生み出された生体兵器「クリーチャー」が跋扈し、険しい山や鬱蒼とした森などの大自然が支配する国となっていた。
この三大国のにらみ合いに加え、各国には──規模や形態こそ異なるものの──現体制に不満を持つ反政府組織「レジスタンス」が存在し、政府の討伐対象となっていた。
そして、こうした複雑な世界情勢を背景に、表向きは世界中に拠点を持つ大手貿易会社として活動する多国籍企業「リーサス」は、国家に匹敵する第四の勢力として暗躍していた……。
ルートとソラリスを中心に、6名のキャラクタが離散集合しながらパーティを結成
ゲーム全体を通して活躍するのは「ルート」「ソラリス」の二人。二人は、リーサスのクレジオス・アクスト支部で「暗躍部隊」に所属する若き隊員。国の障害となる存在の討伐や敵国へのスパイ活動を任務としている。これまでは国内で活動するCランクの任務のみ与えられていたが、実力を認められ、はじめて国外で活動するBランクの任務をまかされることになった。
「ルート・アルヴィード」は、一見不真面目でマイペースな態度を取っているが、常に冷静で、周りをよく見ている腕の確かな剣士。誰もが驚くほど大量の食事をたいらげるが、それにもかかわらず、しょっちゅう腹をすかせている。
「ソラリス・エクスレア」は、ルートとコンビを組んで7年になるガンナー。機械や銃器の扱いは一流で、回復系のスキルも有する。感情が顔に表れやすく、ルートによくイジラレている。
「ヒュオヤン・シェムェイ」は、アルビオン大陸にあるタリーノ支部の暗躍部隊に所属する格闘士。「アノンド」と呼ばれる異民族の出身。礼儀と規則を重んじ、真面目で博識。
「クレア・ディルナーデ」は、孤独を好む、無口で無愛想な孤高の戦士。戦闘技術は非常に高い。リーサスとは無関係で、ルートたちのことは「なんでも屋」だと思っている。
そのほか、王立魔導学園の学園生「ウォルク・ミネーロ」と、シルファーノのレジスタンス兼盗賊団「シルヴァーナイフ」の団員「リエッタ・シルヴァー」を合わせた計6名のキャラクタがパーティを形成する。
連携スキルやマップアクションなど、独自のシステムを採用
ゲームの内容は、独自のシステムが採用されたファンタジーRPG。広大なマップ上を移動して、シンボルエンカウントで敵と戦う。正面に立つなどでこちらの存在に気づくと、シンボルが追いかけてくる。
戦闘では、通常攻撃のほかにスキル(必殺技)を発動することが可能。スキルには、
- TP(テンションポイント)を消費して、武器をメインに発動する「アビリティ」
- EP(エナジーポイント)を消費して発動する、魔法系能力の「エナジー」
がある。アビリティには、TPを最低100消費し、消費するTPが多ければ多いほど威力も増す「フルアビリティ」も存在する。さらに、特定のスキルを仲間と同ターンに出し合うことで追加攻撃を発動できる「連携スキル」もある。通常スキルに比べて、威力が若干劣るものの、TP、EP、ターンを消費することなく発動できる。
各スキルには個別にスキルレベルが設定され、頻繁に使用することで、スキルを育てて威力を高められるようになっている。
編成で先頭になっているキャラクタ固有の技能を発動し、マップ上の障害物などを突破するシステム「マップアクション」もある。ルートの能力は、ロープを消費して高低差のある場所を移動できるようにすること。ソラリスは、爆弾を消費して亀裂の入った壁を爆破できる。ヒュオヤンは、丸い岩などの障害物を押すことができる。クレアは燭台に火を灯せる。ウォルクは、マジカル・コードで書かれた文字を読み取れる。リエッタは、鍵が掛かった宝箱や扉を開けることができる。