シンプルなデザインで、使いやすいFTPクライアントソフト。オンラインストレージ(クラウドサービス)にも対応する。「Cyberduck」は、ドラッグ&ドロップでファイルのアップロード/ダウンロードを行える、簡単操作のFTPクライアントソフト。メイン画面に表示される接続先のファイル一覧と、デスクトップやエクスプローラとの間でドラッグ&ドロップすることで、ファイルを転送できる。FTP、SFTP、WebDAVなどの転送プロトコルに対応するほか、GoogleドキュメントやAmazon S3などのオンラインストレージ(クラウドサービス)で利用することも可能。クロスプラットフォームのソフトで、OS X用は“定番”として人気が高い。
使い方は簡単。「新規接続」ボタンをクリックして、接続先のアカウントやサーバのタイプ(使用するプロトコル)、オンラインストレージなどを選択すると、メイン画面に接続先のファイルが一覧表示される仕組み。
リスト上のアイテムをダブルクリックすると、あらかじめ設定したフォルダに、直ちにダウンロードが開始される。コンテキスト(右クリック)メニューから実行したり、エクスプローラなどにファイルをドラッグしたりなど、ファイルコピー同様の直感的な操作で転送できるの大きな特徴。
アップロードの場合は逆に、エクスプローラなどから「Cyberduck」にドラッグしたり、アップロード用のダイアログからファイルを選択したりすればよい。
アップロード/ダウンロードがはじまると、「転送」画面に進行状況が表示される。転送を中断したり、再開したりすることも可能。転送履歴が自動保存されるため、「転送」画面を先に開いて、以前行った転送を再実行したり、保存先のファイル/フォルダを簡単に開いたりすることもできる。
アップロード/ダウンロードのほかにも、
- リモートサーバ上へのファイル/フォルダの新規作成
- ファイルの削除や名前の変更
- アクセス権(パーミッション)の変更
- フォルダ同期
などの操作を行うことが可能。サーバ上のファイルを直接開いて編集したり、リモート側に表示されるファイルの絞り込み(フィルタ)設定を行ったりもできる。メイン画面のリスト部分はファイルブラウザ以外にも、接続先設定が記録された「ブックマーク(お気に入り)」や接続履歴に表示を切り替えることが可能。ブックマークや履歴が表示された状態では、アイテムのダブルクリックで接続を行ってくれる。
そのほかにも、ファイルブラウザでURLを直接開いたり、GUIを使わずコマンドで直接サーバを操作したりすることもできる。