バラエティに富んだ、ボリューム感満点のミニゲーム集。さまざまなジャンルのゲームを、簡単な操作で楽しめる。砕けて宝玉となった魔法のペンダントの欠片を集める、魔女見習いの少女が大活躍
「ウィルの大冒険」は、魔女見習いの少女を主人公にした、ストーリー仕立てのミニゲーム集。大勢の美少女キャラクタを訪ねながら、彼女たちが出す課題をクリアして、魔法のペンダントの欠片である宝玉を集めてゆく。用意されたゲームの種類は13種類。ステージ数は全部で50以上。同じ作者・東 真臣さんによるシューティングゲーム「ぶる〜むふぁんたじあ」の番外編。
ゲームの主人公は17歳の少女「ウィル」。師匠であるママのもとで、少女「マルー」とともに魔女見習いとして、厳しくも楽しい魔法修行の日々を送っていた。そして今日、新たな試練が与えられた。ママは、ウィルの魔力の源である魔法のペンダントを砕いていくつもの宝玉に分け、あちこちに飛び散らしてしまった。ウィルの魔力を元に戻すには、宝玉をすべて集め、ママのところに持っていかなくてはならない。宝玉を集めるのに、魔法を使うことはできない。
小さく砕かれたとはいえ、魔力の込められた宝玉だけあり、落ちてきた各地ではよいことや悪いことなど、さまざまな異変が生じている。はたしてウィルは、宝玉を拾ったキャラクタを説得し、すべての宝玉を集めきることができるだろうか……?
操作はキーボードで行う。カーソルキーで主人公を上下左右に移動させ、決定キー(【Enter】/スペースキーなど)で、正面に立つキャラクタに話しかけたりするだけと簡単(時にはゲーム中、決定キーを押すことで、ステージ上の対象に対して何らかの影響を与えたりすることもある)。
ゲームの後半からは展開が変わり、終盤ではマルーなどを使ってクリアするステージも登場する。
行き詰まったらマルーに頼んで、魔法の効果でゲームをやさしくしてもらおう
ゲームで重要な役割を果たすのが「マルー」。見た目は幼く、ウィルを姉と慕うが、ウィルよりもずっと強い魔法を使うことができる。マルーは、実は「ぶる〜むふぁんたじあ」ではラスボスとして登場したキャラクタ。膨大な魔力ゆえの心の不安定さに気づいていたママの手で善の心と悪の心を分離され、悪の人格は人形に封印されている。二つに分けられたため、本来はもっと年上だが、現在は子どもの姿になってしまっている。
「ウィルの大冒険」では、同行者兼ヘルプキャラとして活躍する。各ステージの初回チャレンジ時は登場しないが、ゲームをミスすると出現し、話しかけて助けを求めると、魔法の力でゲームを簡単にしてくれる。
ゲームは、まず宝玉を拾ったキャラクタと話をし、宝玉を手放す条件として出題されるゲームの説明を聞く。1キャラに付き、同一ルールで難易度の異なる三つのステージが用意され、すべてをクリアすると、次のステージに向かえる仕組み。セーブは、次のステージまでのルートにあるセーブゾーンで行える。三つのステージすべてでパーフェクトを出して実績を獲得すると、チャレンジステージが出現するオマケも用意されている。難易度はMAXの5固定だが、クリアしなくても次に進むことができる。
宝玉を手にした女の子たちは、それぞれのキャラクタにマッチした問題を出してくる
用意されたミニゲームは13種類。各ゲームには4(3+1)ステージがあり、最大52ステージを楽しむことができる。
最初のゲームは、ニンジンが大好物で、いつもウサギの着ぐるみを着ている女の子「ミミ」が相手のミミステージ。規則に従って動き回るウサギたちに一度もぶつからないでゴールにたどり着くことが目標。
二番目のゲームは、温泉が大好きな、寒がりの氷の妖精「エリアス」が相手。湖の上にかかった橋から落ちないようにゴールを目指す。時間の経過とともに霧が発生して視界が悪くなるため、橋が見えなくなる前に手早く渡らなくてはならない。
三番目のゲームは、虫が嫌いな蝶の妖精「ヒカル」が相手。制限時間内にフィールド内の蝶をすべて捕まえて、ゴールにたどり着けばよい。
四番目のゲームは、きれい好きだが、口調が乱暴なメイドの「エミリー」が相手。一度に一つずつしか前に押せない岩だらけのフィールドを突き進み、ゴールを目指すパズルゲームステージだ。
五番目のゲームは、ひにくれた性格の風の妖精「フェイ」が相手。フェイの仲間が出す問題に対する間違った答えを4秒以内に選択し続けなくてはならない。
六番目のゲームは、乗物が大好きな「トロコ」が相手。トロッコに乗って線路上を移動し続ける敵キャラにぶつからずにゴールすることを目指す。ミミステージと似ているが、このステージでは1回だけは接触してもよい。
七番目のゲームは、魔術が大好きな「リリス」が相手。炎によって行く手を遮られた迷路状のフィールドを、制限回数だけ炎を消してゴールまでたどり着く。
続くゲームでも、女の子の姿をしたキャラクタとのイベントシーンを楽しみながら、ミニゲームをクリアしてゆく。