最小の操作で、最大4種類の画像変換を行えるソフト。同じ作者のソフトで、以前、このレビューでも紹介したことのある「WpCutter」の後継と考えてよいだろう。「WpCutter」との大きな違いは、「WpCutter」が同じファイル形式でサイズだけを変えた複数画像を出力するものだったのに対して、「VarieDrop」はファイル形式を含めた細かな設定を、個別にすることができるということ。ファイル名に追加する文字列やサブフォルダまで指定できるので、出力後の画像整理も効率的に行うことができて便利だ。Webで使用する写真のように、いくつかのサイズの画像を用意する必要があるときはもちろん、いろいろな使い方のできるソフトだ。例えば、ケータイの待ち受け、スマホやパソコンの壁紙など、定型的なリサイズのために設定を登録しておいてもよいだろう。とにかく変換操作自体がシンプル極まりなく、さらに細かな設定もできるという点で、使い勝手の非常にいいソフトになっている。
オプションで「大きな文字」を指定した場合、オプション画面を抜けてメイン画面に戻ると、メイン画面の文字が消えるという現象が起きることがあるが、慌てる必要はない。いったんソフトを終了して再起動すれば、設定通りの表示で正常に起動する。念のため、ご報告しておく。
(土屋 佳彦)