本格的なバックアップソフトでは、バックアップ先にイメージファイルでデータを保存するものが多い。これにより、バックアップデータの管理が容易になるほかにも、仮想ハードディスク化してマウントしたり、メディアサイズに応じた分割や結合、イメージファイルにパスワードロックをかけてデータを保護するなど、さまざまなメリットが生まれる。しかし、その一方で、特にデータファイルだけを簡単に複製したいときには、操作の手間や処理の時間などが増えてしまうことにもなる。ケースバイケースでソフトを使い分けている方も多いのではないだろうか。
ところが「HD革命/BackUp Ver.12」では、ドライブ全体のバックアップとファイル/フォルダ単位でのバックアップに加え、もっとシンプルな同期やミラーリングといった機能も備えている。これらはイメージファイルを作成するのではなく、ファイルコピーの延長というか、手間を省いてより確実・簡単に複製できるようにしたものだ。しかもインターバル設定による自動実行や、フォルダの監視によるリアルタイム処理を行うため、日常業務で求められるようなファイル管理作業の省力化に大いに役立つ。
さらに、オンラインストレージへの接続機能などもあり、外付けハードディスクを持たないノートパソコンのユーザでも手軽にバックアップを行える。手軽なファイルコピーから本格的なシステムバックアップまで、幅広く活躍してくれることだろう。
(福住 護)