手軽にストレージの仮想化を実現できるソフト。設定・操作は、わかりやすい管理画面で簡単に行える。「VVAULT(ブイボルト)」は、複数の外部記憶装置(ストレージ)をまとめ、単一の仮想ドライブとして利用できるようにするストレージ仮想化ソフト。各ストレージの容量や種類による違いを意識することなく、統合された仮想ドライブを利用できる。効率的なストレージ管理を行えるよう、
- 仮想ストレージへのデータ移行作業をスムーズに行える「ライブマイグレーション」
- 利用頻度に応じて、ファイルを最適なストレージに自動再配置する「ティアリング」
などの便利な機能を搭載。フリーソフト版「VVAULT Basic」では、2台までのストレージを接続して仮想ドライブを構築できる。「VVAULT」では、さまざまなストレージを利用できる。内蔵型のハードディスクやSSD、外付けのUSBハードディスク/フラッシュメモリ、さらにはNASやほかのパソコンで公開されている共有ドライブなど、Windowsで認識されるストレージであれば、仮想ドライブとして利用することが可能だ。
Windowsでは通常、内蔵ハードディスクとネットワークドライブとは個別のドライブとして管理され、どのように使い分けるかはユーザが考えなければならない。しかし「VVAULT」では、すべてのストレージが統合され、1台のドライブとして利用することが可能。「仮想ドライブ内のこのファイルは、どのストレージにあるのか」などをユーザが気にする必要はない。
仮想ドライブにストレージを追加する場合、追加されたストレージ内のファイルは、取り付けた瞬間から仮想ドライブ上で利用できるようになる(ライブマイグレーション)。ストレージを仮想ドライブに追加すると、ドライブの容量が自動的に増加し、取り外すと容量は減少する。
ストレージを取り外す場合は、取り外されるストレージ内のファイルが、ほかのストレージに自動的にコピーされる。(ほかのストレージの容量が十分であれば)一部のストレージを取り外しても、取り外し前と変わることなく利用し続けることができる。
利用頻度に応じて、ファイルを再配置する仕組みが「ティアリング」だ。よく使うファイルほど高速アクセス可能なストレージに配置し、あまり使われないファイルは低速なストレージに置かれる。再配置は自動的に行われ、仮想ドライブのパフォーマンスを向上させてくれる。
仮想ディスク内のファイルが更新されると、自動的にバックアップしたり、リストアしたりする機能もある。
- 仮想ドライブ内の更新ファイルをほぼリアルタイムで(ほかの)バックアップドライブにコピーする「ライブバックアップ」
- 仮想ドライブ内でファイルが破損した場合、バックアップ先から自動的に書き戻す「ライブリカバリ」
- 仮想ドライブを構成するストレージの一部が使用不能となった場合、当該ストレージ内のファイルをバックアップ先から書き戻す「ストレージリカバリ」
- 「VVAULT」が動作するパソコンが故障したような場合、バックアップからシステム全体の再構築を行える「システムリカバリ」
など、さまざまなバックアップ/リカバリ機能が用意されている。ストレージの管理・設定は、ブラウザベースのグラフィカルな管理画面で行える。難しい操作を覚える必要はない。すぐに使いはじめることができる。