高精密写真を閲覧するときに最適なソフト。最近のデジタルカメラの画素数は大きく、高解像度できれいな写真を撮ることができる反面、モニタに撮影画像を表示させると、細部を十分に見ることができない。反対に、細部を確認するために拡大表示させると、全体が確認しづらいという問題が生ずる。「EnlargeView」を利用すれば、写真全体が表示されながら、同時に拡大鏡内で画像が拡大表示されるため、この問題を解決できる。
拡大鏡を移動させるだけで新たな発見があるからおもしろい。例えば、水族館でペンギンの集団を広角撮影し、拡大鏡をそれぞれのペンギンに合わせて表情の違いを楽しんだり、お寺を撮影した画像の瓦に拡大鏡を合わせて、一枚一枚の瓦の状態を確認したりなど、最近の高画素デジタルカメラの性能を実感する使い方ができる。スポーツ観戦などで大勢の観客の中から知人を探したり、クラスの集合写真から友人を表示させたりといった使い方もできる。
筆者は、神社に飾られた絵馬を読むことが好きで、願い事が書かれた絵馬を見ながら、各位の大願成就を祈っている。今回、複数の絵馬を広角・高解像度で撮影し、自宅のマシンで「EnlargeView」を使って順次、拡大表示し、みなさんの願いが叶うことをお願いできた。
使い方はさまざまあると思うが、備えておくと便利なソフトだと思う。
(川越 裕之)