小さな子どもにカードを見せ、カードに書かれているものを次々に答えさせてゆく様子を、ニュース映像などで見たことのある人は少なくないだろう。そのカードが「フラッシュカード」で、これをパソコンで実現したソフトが「めっくる」だ。実際のフラッシュカードでは「一定間隔で次のカードをめくるのが難しい」とのことだが、ソフトウェア化することにより、一定間隔での操作の難しさを克服している。もちろんめくるだけでなく、パソコンならでは利点はほかにもある。解答にあたる文字を表示するかどうかを場合に応じて選べるし、外国語教育の場面では正確な発音も再生できる。幼児教育用フラッシュカード限定ではなく、それ以外の用途も考えられるだろう。それだけのポテンシャルがあるソフトだ。
操作についていうと、「画像カード」モードと「文字カード」モードとが完全に分離しているのが特徴。この仕様は理由があってのことだろうし、そうするメリットも理解できるが、できればカードの種類を意識せずに使えれば、より使いやすくなるのではないかと感じた。
(土屋 佳彦)