直感的な操作で、本格的なDJプレイを楽しめるソフト。プレイを録音したり、CDを作成したりすることも可能。「VirtualDJ Home FREE」は、複数のターンテーブルとミキサー、サンプラー、エフェクタなどを駆使して、DJプレイを楽しめるソフト。サウンドファイルやビデオファイルを使って、スクラッチやループ、サンプリング音源との合成、エフェクト処理などを行うことができる。フルスクリーンで表示されるリアルな画面が、DJ気分を盛り上げてくれる。
メイン(操作)画面は、上から順にレベルメーター、ターンテーブル(プレイヤー)、その他の機能が並ぶ。曲の再生やスクラッチなどの操作は、主に画面中段のターンテーブル部で行う。画面下段(その他の機能)はタブ切り替え式になっており、メディアファイルを選択するためのブラウザや、サンプラー/エフェクタ、録音などの機能がまとめられている。
初期状態で表示されるターンテーブルは2基。同時に二つの曲やビデオをプレイすることができる。さらにスキンを変更すれば、ターンテーブルを4基にすることも可能。スキンは、ターンテーブルの台数を選択・変更できるだけでなく、パソコンのディスプレイ解像度に合わせて、さまざまなものが用意されている(スキン設定画面には言語ファイル設定用のダイアログが用意され、「Japanese」を選べば、設定画面を日本語化できる(通常の操作画面はDJコンソールを再現したもので、日本語化の必要はない))。
メイン画面下段には「BROWSER」「SAMPLER」「EFFECTS」「RECORD」の各タブがあり、切り替えて利用する。「BROWSER」には、フォルダツリーとファイル一覧、さらには検索機能や簡易再生機能が組み込まれ、プレイする曲をターンテーブルへセットする前に試聴することも可能。リストで曲を選択すると、当該曲のジャケット画像などを表示してくれる。
ドラッグ&ドロップで曲をターンテーブルにセットすると、まず曲全体のデータが読み込まれ、タイトルや演奏時間、BPM(Beats Per Minute)などの情報が表示される仕組み。再生ボタンのクリックで演奏が開始される。
ターンテーブル部は左右対象にレイアウトされ、各ターンテーブルの外側にはサンプラーやエフェクト、ループなどの操作用ボタンが、また中央(2基のターンテーブルの間)には「MIXER」「VIDEO」「SCRATCH」の各機能が配置されている。
「MIXER」は、各ターンテーブルの音量やトーンコントロールなどを操作するためのもの。「VIDEO」では、ターンテーブルで再生されているビデオの状態をモニタしながら、エフェクトの設定やクロスフェーダの操作を行うことが可能。「SCRATCH」では、曲やビデオの波形を直接ドラッグすることで、スクラッチできるようになっている(SCRATCH画面が表示されていない状態でも、ターンテーブル部分をマウスでドラッグすればスクラッチ操作を行える)。
メイン画面下部の「SAMPLER」では、12種類のサンプリング音の録音・再生を行える。うち6種類にはサイレンやサックスなどがプリセットされ、演奏中の曲に重ねて再生することが可能。「EFFECTS」は、さらに「Sound Effects」「Video Effects」「Video Transition」の各タブに分かれ、再生中の曲やビデオにさまざまな効果を適用できる。「RECORD」では、プレイ中の曲の録音やCDの作成、ビデオ(AVI)の録画などを行える。