データ復元ソフトを使う上でひとつのポイントとなるのが、- 「スキャン結果から目的のファイルをどのように探し出すか」
という点ではないだろうか。それに対する「ファイナルデータ10プラス 特別復元版」の回答は、- 「検出したファイルをデータの種類(ファイルの形式)ごとに分類し、フォルダ別に表示する」
というものだ。これなら「どのフォルダに保存してあったか」「拡張子は何だったか」といった細かいことを覚えていなくても、静止画や動画、アーカイブファイルといったおおまかな種類さえ把握していればよい。ファイル形式にあまり詳しくない、というか、ふだんあまり意識したことのないユーザにとっては、かなりの助けになるだろう。「ファイナルデータ10プラス 特別復元版」では、通常のアプリケーションウィンドウで操作する「高度な復元」と、より簡単な「ウィザード」の2種類の操作方法を利用できる。しかもウィザードでは、単にスキャン設定をわかりやすくするだけでなく、スキャン結果の表示やそこからの復元操作も一貫したユーザインタフェースで行えるようになっている。
同種アプリケーションの中には「スキャン設定は対話形式で行うが、最終的な復元には標準的なメニューやツールを使わなければならない」といったものも見受けられるが、それに比べるとはるかにわかりやすく、使いやすい。
接続ドライブのインタフェースやメディアの対応なども充実しており、初心者から上級者まで幅広いユーザのニーズに応えてくれそうだ。
(福住 護)