不要ファイルや、実際はディスク上に残っている削除済みのデータを完全に消去し、機密を守るセキュリティ対策ソフト。「Eraser」は、単にファイルを削除するのではなく、ランダムにデータを上書きして復元不能な状態にする“完全削除”ソフト。重要な情報が外部漏洩してしまうのを防ぐのに役立つ。ひとつのタスク(設定)には複数の削除対象を登録でき、複数のタスクを登録することが可能。手動実行のほかに、スケジュール設定による自動実行などにも対応する。
ファイルの削除を実行するには、まずタスクを設定する。選択・設定できるタスクの実行タイミング(Task Type)は、
- Run Manually(手動実行)
- Run immediately(その場で実行)
- Run on restart(再起動時に実行)
- Recurring(繰り返し実行)
の4種類。Run immediately以外を選択した場合は、メイン画面のErase Scheduleリストにタスクが登録され、手動実行や設定の確認、タスクの削除などを行えるようになる。削除対象として指定できるのは、
- File(ファイル単位で指定)
- Files in folder(指定フォルダ内のファイルを一括削除。フィルタにより、対象/除外ファイルを絞り込むこともできる)
- Unused disk space(空き領域に残されているファイルを削除。ドライブ単位で指定できる)
- Recycle Bin(ごみ箱内のデータを一括削除)
のいずれか。ひとつのタスクには、複数の削除対象を登録できる。削除対象のほかに、処理方法(アルゴリズム)を指定することも可能。ファイル削除時のアルゴリズムは初期設定のGutmann(35回書き込み)を含めた13種類から、また空き領域に対する処理アルゴリズムは12種類から選択できるようになっている。実行タイミングでRecurringを選択した場合は、自動実行のためのスケジュールを設定する。実行開始時刻のほか、日単位、週単位、月単位で指定することが可能。「何日おき」「何週おきの何曜日」といった設定もできる。
設定では、デフォルトで使用される削除アルゴリズムを指定することが可能。ロックされたファイルを強制解除したり、偽装用ファイルを指定(データ削除後も何らかのデータが残っているように見せかける)したりするためのオプション項目も用意されている。