魔王による破壊、勇者による救世、国王による再生で維持されてきた世界で、かつて勇者だった男がかつての仲間=魔王を救うため、冒険を繰り広げる物語。大切な人のため、世界の原理へ抗うことを青年は決意する
「ロートヘルトの終止符」は、かつて勇者だった青年が、大切な人を守るために「世界の理」に挑むファンタジーストーリー。舞台は「オルヴェニキア」という王国しか存在しない世界。物語は、勇者と魔王が対峙する、クライマックスのシーンからはじまる。戦士、僧侶、魔法使いを従える勇者「ユーシア」は、魔王を倒す寸前だった。しかし、最後の最後で、仲間の女性「ミスト」が魔王に不可解な術をかけられてしまう。ミストを助けるため、ユーシアはほかの仲間たちに「くだらない『勇者ごっこ』は終わりだ」と言い残し、姿を消す。
それから1年。ユーシアは、山奥の小屋でミストを救う手段を模索しながら、ひっそりと暮らしていた。そんなユーシアのもとに、かつてともに戦った仲間の女性僧侶「リース」が現れる。リースは、ユーシアが持つ「勇者の剣」を取り戻すために、王国からはるばるやって来た。しかし、ユーシアには剣を返せない理由があった。ミストがいる魔王殿に入るには、勇者の剣による結界突破が不可欠だからだ。リースだけでなく、ユーシアのもとには王国の刺客が続々と送られてきていた。
ひとまず山から下り、リースとともにミネフの村へとやって来たユーシアは、リースから賢者「レーゼ」が作り出した「世界の理」について説明される。世界には「魔王による破壊」「勇者による救世」「国王による再生」の三つの要素が存在し、「王国が発展すると、魔王が現れて衰退させ、魔王を勇者が倒すと王国が発展する」という動きを繰り返してきた。ユーシアはそのサイクルに知らない間に組み込まれていたというのだ。
リースは、自分がレーゼの子孫で、リースの一族は勇者録の編纂と次の勇者の決定――世界のバランスをコントロールする役割──を義務付けられていると話す。そして先日、リースの祖父「アインスマン」が、王から勇者録の編纂を依頼された。ユーシアの物語を終わらせ、次の勇者を決めろというのだ。そのために王国は、ユーシアから勇者の剣を取り戻すのに躍起になっていたらしい。
さらにユーシアは、リースから「ミストの体内に魔王が宿っているのではないか」という、衝撃的な事実を突きつけられる。本当なら、勇者の剣を返すわけにはいかない。アインスマンを止めるため、ユーシアはリースの助けを得ながら、王国を目指す……。
バトルの華は属性攻撃! 武器、防具、技のバランスも重要
ゲームの内容は、さまざまなダンジョンをクリアしながら、目的地を目指して冒険するRPG。町やダンジョンの中には、紅、青、紫に輝くオブジェ(玉)が設置されている。紫の玉では操作に関して確認することができ、紅の玉ではキャラクタの職業を変更できる。青い玉ではパーティ全員のHP/MPを回復させることが可能だ。
職業は、キャラクタごとに3種類ずつが用意されている。例えば、主人公のユーシアは「ワイルド」「ファイター」「ハンター」の三つ。職業で使用武器が異なり、レベルアップの際に習得する技や基礎ステータス、特殊能力も異なる。もちろん「サポートタイプ」や「ヒーラータイプ」といった支援職業もある。パーティのバランスを考えながら、各キャラクタの職業を決めるとよい。
各キャラクタには「CP(コストポイント)」という装備重量制限が設けられ、ポイントを超える重さの装備はできない。高性能な装備ほどCPは高い。装備する武器はコストパフォーマンスを考えて選ばなければならない。
戦闘はランダムエンカウント形式。ワールドマップやダンジョン内を移動していると、敵にエンカウントする。バトルはフロントビューのターン制で、キャラクタごとに「物理攻撃」「技攻撃」「ガード」「アイテム」からコマンドを選ぶ。技攻撃はキャラクタごとに種類が異なり、属性もさまざま。属性は「炎」「水」「風」「地」「光」「闇」といった基本的なものから「斬撃」「打撃」「魔法」まであり、複数の属性を持つ技も存在する。物理攻撃系のスキルの多くには武器の属性が付与され、ゲームが進むにつれて、武器属性の重要度が増してくる。