軽快な動作で定評のある総合セキュリティ対策ソフト「ESET Smart Security」の新バージョン。クラウド技術やペアレンタルコントロール(保護者機能)の導入で、防御力がさらに向上した。「ESET Smart Security」は、インターネットの利用にともなうさまざまなリスクからパソコンを守り、安全で快適な環境を保ってくれる総合セキュリティ対策ソフト。不正プログラムの活動や侵入をその場でブロックするリアルタイム保護機能、ユーザが任意に実行できるオンデマンドスキャン、Webブラウズやメールの保護などで、パソコンを総合的に防御してくれる。新バージョン「V5.0」では、クラウド技術を応用した「ESET Live Grid」が追加されたほか、システム設定の改竄などを防ぐ「HIPS(ホスト侵入防止システム)」やペアレンタルコントロール、ゲームモードが追加された。
新たに追加された「ESET Live Grid」は、クラウド技術を利用して、疑わしいファイルの情報をただちに送信したり、実行中のファイルの評価を取得したりできるもの。「ペアレンタルコントロール」では、Windowsのユーザアカウントごとにアクセス可能なWebサイトを制限できる。20種類以上のサイトカテゴリーから制限するものを選択したり、例外サイトを登録したりすることで、有害サイトへのアクセスを未然に防ぐ。
保護機能はきめ細かくカスタマイズすることが可能。例えば「リアルタイムファイルシステム保護」では、検索対象をローカルドライブ、リムーバブルメディア、ネットワークから選択・指定することが可能。スキャンのタイミングも、ファイルオープン時、ファイルの実行時、コンピュータのシャットダウン時などから選択できるようになっている。
さらに、スタートアップ項目を自動検査したり、リムーバブルメディアに対して「アクセス拒否」「読み込みのみ」などの権限を設定(メディア制御)したりすることも可能。ユーザのスキルや用途に応じて、さまざまな設定を行える。メディア制御は、USBやCD/DVDといったデバイスの種類、デバイスのモデル名、シリアル番号などで、個別に設定することが可能だ。
カスタマイズ性の高さはファイアウォールに関しても同様。アプリケーションの通信ルールを作成では、設定方法を5種類のモードから選べたり、信頼するゾーンや通信ルール、許可するサービスなどを設定したりできる。
そのほかにも、
- ゲームのプレイ中に警告メッセージの表示を控える「ゲームモード」
- 駆除した脅威の数などを確認できる統計情報表示機能
- ファイルシステムやネットワークの状態をチェックできるモニタ機能
- ドライバやレジストリなどのリスクレベルを記録し、問題個所の特定に役立てられる「ESET SysInspector」
など、多彩な機能を備える。常駐したタスクトレイアイコンからも、保護状態の確認やネットワークのブロック、保護の一時無効化などの操作を行える。