アプリケーションとデスクトップとを連携させて使うことができる仮想デスクトップソフト。ホットキーやマウスでスムーズに作業環境を切り替えられる。「VirtuaWin」は、本来のデスクトップに加え、仮想のデスクトップ領域を切り替えながら使えるようにしてくれるソフト。複数の環境を用途に応じて切り替えることができ、効率的に作業を進められる。利用できるデスクトップは最大20。仮想デスクトップの切り替えはホットキー/マウスのほか、タスクトレイメニューから行うこともできる。別途、用意されたモジュールをダウンロード/インストールすれば、機能を拡張することも可能だ。
起動すると、現在使用中の(本来の)デスクトップに仮想デスクトップが追加される仕組み。標準状態で利用できるようになるデスクトップは(本来のデスクトップを含めて)4画面分(横2×縦2)。設定により、最大20画面分まで利用できるようになる。横および縦の画面数として指定できるのはいずれも最大9。横9×縦2など、最大20までの範囲で指定できる(10×2や2×10は不可)。
現在表示中のデスクトップは、タスクトレイアイコンで確認することが可能。標準時(2×2)の設定では「田」の字型をしたアイコンの塗りつぶし位置で示され、それ以外の設定では、数字でデスクトップの番号が表示される。それぞれのデスクトップに名前をつけることも可能。仮想デスクトップの数が増えても、簡単に識別できる。
現在、開かれているウィンドウは、タスクトレイアイコンの左クリックで表示されるリストで確認できる。リストではウィンドウの移動などを指定することが可能。任意のウィンドウを選択して、
- Switch To(スイッチ):ウィンドウが置かれたデスクトップへ切り替え
- Move Here(ここへ移動):ウィンドウを現在のデスクトップへ移動
- Show(表示):ウィンドウを現在のデスクトップで一時的に表示
- Always Show(常に表示):ウィンドウを常に(すべてのデスクトップで)表示
といった操作を行える。デスクトップの現在位置にかかわらず、タスクバーは固定。同じものが表示される。タスクトレイ付近にポップアップ表示されるウィンドウも同様。常駐ソフトによる通知やエラー表示があった場合は、すべてのデスクトップで確認できるようになっている。特定のアプリケーションが開かれるデスクトップを、あらかじめ設定しておくことができる「ウィンドウルール」機能も用意されている。設定は、対象とするアプリケーションのクラス名、ウィンドウタイトル、フルパスを指定して行う(クラス名とウィンドウタイトルは省略してもよい)。これにより、アプリケーションを起動した直後や、Re-apply Rules(ルール適用)にウィンドウを指定されたデスクトップに移動できる。
ほかのデスクトップとの連携についても細かく指定できる。例えば、メールソフトでURLリンクをクリックし、別の仮想デスクトップ上にあるブラウザで開くよう操作したときは、
- 何もしない:別の仮想デスクトップ上でリンクが開かれるのみで、現在の仮想デスクトップには変化がない
- ブラウザのウィンドウを現在の仮想デスクトップ上に移動して表示
- ブラウザのウィンドウを(一時的に)現在の仮想デスクトップと元のデスクトップの両方に表示
- 現在の仮想デスクトップからブラウザのある仮想デスクトップに切り替わる
からアクションを選ぶことができる。