デジタルフォトグラファー向けの機能が満載された──単なるビューアというよりは──大量の撮影データの中から最高の一枚を選び出すのに適したソフト。写真の切り替えはもちろん、レーティングやラベルの設定、ブックマークの設定、ジャンプなどはキーボードでも行うことができ、スピーディに作業することが可能。フォルダ内の画像が膨大な場合は、「Quick Navigation」パネルを使えば、サムネイル表示付きのスライドバーで大まかに「このあたり」という感じで探し出せる。
さらに、気になる画像をブックマークしておけば、すぐに呼び出せるし、カテゴリー別にラベルを付けたり、気に入ったものにレーティング(5段階評価)したりしておけば、フィルタ機能で選別できるなど、画像のセレクトに関する機能は非常に充実している。「ほとんどRAWでしか撮影しない」という方にとっては、現像不要で簡単にプレビューや等倍表示によるピントチェックができるのもうれしい点だろう。
Exif情報は、事細かに表示してくれるわけではないが、ISO感度や絞り、シャッター速度、露出補正値、ホワイトバランス設定、カメラ名などがコンパクトにまとめられ、邪魔にならないのがよい。
(Exif情報も含め)補助ウィンドウはショートカットキーでON/OFFを切り替えたり、不透明度を指定(20%単位)したりすることができる。不透明度は、マウスポインタが離れると自動的に適用され、近づくと本来の表示に戻るといった小技も効いている。
本格的に写真撮影を趣味にしている方にこそお勧めしたい一本だ。
(福住 護)