多彩な機能を備えたハードディスク用ユーティリティ。ハードディスクの状態をチェックすることで、トラブルを未然に防げる。「HD Tune」は、ハードディスクのパフォーマンスを確認したり、S.M.A.R.T.(Self-Monitoring Analysis and Reporting Technology)情報をもとにドライブの健康状態を確認したりできるハードディスク用ユーティリティ。破損クラスタをスキャンしたり、ハードディスクの温度をリアルタイムで確認したりすることも可能。
メイン画面は、4枚のタブ画面を中心にしたシンプルなデザイン。用意されているのは、
- Benchmark(ベンチマーク)
- Info(ハードディスクの基本スペック情報)
- Health(S.M.A.R.T.による状態確認)
- Error Scan(破損クラスタのスキャン)
の各タブ。複数台のハードディスクが接続されている場合は、画面上部のドロップダウンリストで対象のディスクを切り替えて利用する。画面上には、現在のハードディスクの温度も表示される。温度表示はタスクトレイアイコンとして常駐させることも可能だ。「Benchmark」では、ハードディスクのベンチマークを測定できる。計測できるのは、データ転送速度の最小/最大/平均値とアクセス時間、バーストレート、CPU使用率の各項目。データ転送速度とアクセス時間はグラフ表示もされ、「グラフに突出した個所がないかどうか」などで、ハードディスクの状態を視覚でも把握できる。
「Info」で確認できるのはハードディスクの基本スペック情報。
- ドライブレター、ラベル、容量、使用率、フォーマットタイプ、ブートの可否
- ファームウェアのバージョン、シリアルナンバー、バッファサイズ、インタフェース
- パワーマネージメント、セキュリティモード、S.M.A.R.T.、48bitアドレス、書き込みキャッシュの有無など、サポートされている機能
などが表示される。「Health」では、S.M.A.R.T.情報をもとにハードディスクの健康状態を確認することが可能。各検査項目のステータスが「OK」と表示されていれば問題はない。
「Error Scan」では、破損クラスタをスキャンできる。検査に時間のかかる通常スキャンのほか、短時間で簡易的に行えるクイックスキャンも用意されている。スキャンの結果は、細かく区切られたマスに、問題のないクラスタは緑、破損クラスタは赤で表示され、ひと目で状態を把握できる。
各タブでのチェック結果は、テキスト形式でクリップボードに出力することが可能。スクリーンショットをクリップボードにコピーしたり、PNG形式の画像ファイルとして保存したりすることもできる。
有志の手で作成された日本語化ファイルを適用すれば、日本語で利用することも可能だ。