直感的な操作と豊富なテンプレートで、誰にでも美しい年賀状やカードが作れるソフト。新バージョン「2012」では、「かんたん宛て名入力」機能などが追加された。「筆ぐるめ」は、年賀状やグリーティングカード、名刺、ラベル、カレンダーなどを簡単に作ることができる“定番”はがき作成ソフト。デザインサンプルやイラストなどの素材が多数収録され、収録素材と手持ちのデジカメ写真などを組み合わせて、美しいオリジナルはがきを作ることが可能。新バージョン「2012」では、住所録のデータ入力をより簡単に行える「かんたん宛て名入力」機能が追加されたほか、複数枚の写真を並べて1枚の写真にできる「コラージュ」機能も新たに搭載された。
「かんたん宛て名入力」は、住所録カードに従来の「自宅」「会社」「メモ」タブに加え、「宛て名専用」タブを追加したことで実現。「宛て名専用」タブでは、はがきのおもて(宛て名)面を構成する最低限のデータ(氏名と読み、敬称、郵便番号、住所、連名)だけを登録することが可能。最小限の入力でデータを作成できるようになっている。
もちろん、従来のタブを利用して、自宅の電話/FAX番号、携帯番号、メールアドレス、会社住所、所属、役職などの情報を登録して、単なる宛先ではない個人情報データを作成することも可能。年賀状や暑中見舞い、中元、歳暮の送受信履歴を記録することもできる。
住所録へのデータ入力を支援する機能も用意されている。人名や住所は先頭の文字を入力するだけで、該当する人名、地名が候補として表示され、選択するだけで登録できる。特に地名の場合は、確定するたびに範囲が限定されてゆく。例えば「せ」と入力すると「東京都世田谷区」が候補として表示され、これを確定すると「赤堤」「池尻」……と、それに続く地名が候補になる。
おもて(宛て名)面の作成・印刷では、住所や氏名の配置、フォントの指定を自由に行うことが可能。番地と部屋番号で漢数字と算用数字とを使い分けられるほか、旧字体にも対応し、旧字体の姓・名も正確に表記できる。
もうひとつの新機能「コラージュ」は、複数枚の写真を並べて合成し、1枚の写真を作れる機能。最大12枚までの写真を使ってコラージュできる。写真の並べ方は「タイル(四角形)」「モザイク(四角形)」「ランダム」の3種類。「タイル」では縦横に並べる枚数を指定でき、「ランダム」では背景色の指定と写真に影を付けることが可能。いずれの方法でも縦横比を16:9または4:3から選択できる。
うら(レイアウト)面の作成では、豊富なテンプレートをもとに、背景、写真、イラスト、テキストなどを自在に使ってレイアウトすることが可能。テンプレートの写真を、自分で撮影したデジカメ写真や自分で描いたイラストと入れ替えることも簡単だ。
画像編集機能も充実している。「画像補正」では、ホワイトバランスや明るさ、サイド、コントラスト、カラーバランス、アンシャープマスク、ぼかし、色相などの補正をはじめ、エフェクトの追加、切り抜き、トリミング、回転・反転、拡大・縮小、ドロップシャドウなどの処理を行える。さらに、矩形や楕円、三角形などの基本図形を描いたり、自由曲線で描画したりできる「お絵かき」機能も備えている。
操作に慣れていない人のためには、
- 行いたい作業を選ぶだけで実行画面に移れたり、操作手順を示すシナリオを参照したりできるナビ機能
- ナビ機能で案内されている内容を動画で確認できる動画ガイド
が用意され、はじめてでも安心して使えるよう配慮されている。