パソコンのディスプレイでDVDやBlu-rayを再生できるソフトウェアDVDプレイヤーは、DVDの再生方法としてはかなり一般的といってよい。最近では、パソコンとテレビがデジタルインタフェース「HDMI」で簡単に繋がるようになり、パソコンで再生した映像を大画面テレビで視聴することも簡単になった。この方法で問題になるのが「そもそもテレビとパソコンとを接続するのが面倒」だという点。プレイヤーの操作性を考えると、パソコンは手元にあった方が便利なことは言うまでもないが、大画面テレビだとある程度離れて見る必要がある。要するにパソコン本体とテレビとはある程度離して置かねばならないのだ。
長いケーブルを使えばこうしたジレンマも解消されるが、長いケーブルは繋ぎっぱなしにすると邪魔だし、さりとて必要なときにだけ接続するようにすると、片づけが大変だ(なにより面倒くさい)。そこで望まれるのがワイヤレス接続だ。ワイヤレスなら接続の手間はいらないし、テレビとパソコンとを離して置くこともできる。まさにホームシアター向けにはぴったりだ。
惜しむらくは、現時点ではまだ著作権保護されたDVDやBlu-rayの再生には対応していないこと。現在のWiDi規格「WiDi 2.0」が、著作権保護で求められるデータの暗号化などに未対応のためだが、これもすでに登場している「WiDi 2.1」で対応済み。「WinDVD Pro 11(WinDVD 11を含む)」でも、WiDi 2.1機器が登場すれば対応するようで、DVDやBlu-rayをワイヤレスで見ることができるようになるのも時間の問題だろう。そうなったとき、ワイヤレスDVD/BD再生のシーンで真っ先に活躍するのが「WinDVD Pro 11」だ。
(天野 司)