Blu-ray 3Dの再生にも対応した“定番”Blu-ray/DVDプレイヤーの新バージョン。「WinDVD」は、DVD-VideoやBlu-ray Disc、各種動画ファイルなどを再生できるソフトウェアBlu-ray/DVDプレイヤー。簡単な操作で高画質・高音質な動画を楽しむことができる。新バージョン「11」では、インテルが開発した、パソコンの画面をワイヤレスでテレビに伝送・出力できる技術インテル ワイヤレス・ディスプレイ(WiDi)に対応。アップスケーリング機能により、大画面テレビでも高画質の映像を楽しめる。さらに、Blu-ray 3D規格のタイトルも再生できるようになった(Blu-ray Discの再生は「Pro」版のみ)。
前バージョン「WinDVD Pro 2010」では、サイドバイサイド方式の3D動画ファイルの再生に対応したが、「WinDVD Pro 11」では新たにBlu-ray 3Dも再生できるようになった。市販のBlu-ray 3D動画ソフトも楽しめる。
3Dディスプレイでは、NVIDIA 3D Visionなどのフレームシーケンシャル方式や偏光パネル方式のほか、HDMI 1.4対応の3Dテレビ/ディスプレイなどに対応。従来型のディスプレイでも、アナグリフ(赤青めがね)方式で3D表示を行える。もちろん、サイドバイサイド方式で記録された3D動画ファイルを再生することも可能だ。
2D動画のリアルタイム3D変換・再生も可能になった。「WinDVD Pro 11」では、SD解像度の動画ファイルまたはDVDソフトをリアルタイムで3D変換できるだけでなく、HD解像度の動画ファイルもリアルタイム3D変換を行うことができる。
新バージョンでのもうひとつの大きな特徴であるワイヤレスディスプレイ機能では、「インテル ワイヤレス・ディスプレイ(WiDi)」に対応した。テレビ/ディスプレイに専用アダプタを接続し、パソコンにWiDi対応のソフトウェアをインストールすることで、パソコンの画面をテレビ/ディスプレイに無線で伝送することが可能。再生可能な動画は、現時点では──WiDi規格が著作権保護に対応していないため──著作権保護されていないもののみだが、SD解像度の動画をアップスケーリングで高画質化し、大画面テレビなどで再生することができる。
SD解像度の動画を高画質再生する機能では、従来から搭載されているアップスケーリング機能に加え、動きをスムーズに見せるモーションエンハンスや、カメラ撮影時の手ぶれを補正するビデオスタビライズといった機能が新たに搭載された。そのほかにも、
- 画面を明るく見せるライティングアジャスト
- 4:3の映像を16:9に伸ばしてワイド化するスマートストレッチ
- ノイズ除去
などの機能も用意されている。高画質化機能は従来、CPUで行われていたが、「WinDVD Pro 11(WinDVD 11を含む)」では、対応グラフィックカードが装着されていれば、GPUを活用できるようになった。CPUに負担をかけずに、よりスムーズに再生することが可能だ。
動画ファイルの再生では、新たにDivX/FLV/MKV/MP4形式に対応(DivXとMP4はWindows 7にのみ対応)。デジタル放送が録画された著作権保護(CPRM)付きのディスクも再生できる。