音声ガイド付きで、はじめての人でも簡単に使えるはがき作成ソフト。はがき以外にも、名刺やFAX送付状、レターヘッドなど、さまざまな印刷物を作成できる。「筆王」は、高い操作性と多彩な機能で定評のあるはがき作成ソフト。年賀状や暑中見舞いなどの郵便物をはじめ、宅配便の送り状やラベルシールなどの印刷物を簡単に作ることができる。新バージョン「16」では、素材が1,000点以上追加され、素材の総収録数は170,000点以上に。デジカメ写真編集機能も大幅に強化され、60種類ものフィルタをワンクリックで適用できるようになった。さらに、作成したデザインをスマートフォン用に変換できる機能も追加された。
起動画面「スタートパネル」から利用できるプログラムは、「筆王」シリーズではすでにおなじみになった、
- 慣れている方向けの多機能モード「筆王」
- 完成まで一直線の初心者向けモード「はじめての筆王」
の2種類。いずれのモードでも、機能を選択すると対応した音声付き操作ガイド画面が表示され、迷うことなく作業を進めることができる。多機能モード「筆王」には、画面左側に「住所録」「表面」「裏面」「印刷」「バックアップ」の各タブが用意され、利用する機能に応じて切り替える。「住所録」は、住所録の一覧表示+個人データの編集画面。レイアウトのプレビューを確認しながら、宛先データを編集できる。宛先データでは、自宅および勤務先の住所、連名、出し受けの履歴などを管理することが可能。メモや分類用カテゴリーを設定することもできる。条件に合う宛先を抽出するフィルタ機能では、性別や年齢、カテゴリーなどで簡単に絞り込める「クイックフィルタ」と、より細かい条件を設定できる「フィルタ」とがある。「フィルタ」で設定した条件を、ユーザオリジナルの「クイックフィルタ」として登録することも可能だ。
「表面」画面では、住所録の一覧と宛名面のプレビューを参照しながら、レイアウトの設定を行える。郵便番号や住所、宛名などに使用するフォントを一括で変更できるほか、宛名や差出人名などのパーツ単位で編集することも可能。編集できるパーツはサムネイル付きのリストで表示される。
「裏面」画面では、「筆王素材パレット」からテンプレートや素材画像を選んでレイアウトを作成したり、「デジカメ写真モード」で写真をコラージュしたレイアウトを作成したりすることが可能。さらに“もっと手早く作成したい”人のために、
- テンプレートだけを簡単に選べる「簡単作成モード」
- カメラから取り込んだ写真をフレーム画像と組み合わせてレイアウトする「カメラ直結モード」
といった操作モードも用意されている。作成したレイアウトは、パーツごとに編集することが可能。テキストパーツであれば、文字の編集や書式設定を、また画像パーツであれば、枠線や影をつけたり、フレーム用画像との合成を行ったりできる。画像編集ツールでは、サイズ変更やトリミングのほか、明るさ、コントラスト、レベル、カラーバランスの補正などを行える。フィルタ処理は、ぼかしやシャープネス、手ぶれ補正などに加え、「油絵風」「ペン画風」「スリム」「美肌」「小顔」といったものまで用意されている。
そのほかにも、文字をロゴ化して挿入したり、QRコードや印章、ナンバープレイス(いわゆる数独)、カレンダーなどを作成して、レイアウトしたりすることもできるようになっている。
「印刷」画面では、表面・裏面の印刷や住所録の一覧印刷を行えるほか、電子メールで送信したり、プリントサービスに注文したりすることも可能。喪中はがき用の薄墨印刷、インク消費量を抑えるエコ印刷などのオプションもある。フィルタ/クイックフィルタによる絞り込みや検索・置換は「印刷」画面でも行える。
「はじめての筆王」は、すべての機能の中から、はがき印刷に関する機能(住所録の作成、レイアウトの編集、宛名面の印刷)を対話形式で操作できるようにしたもの。画面のレイアウトは「筆王」とは若干異なるが、機能の操作そのものは「筆王」と変わらない。音声ガイドによる説明もある。